朝の光が窓から差し込むと同時に、トーストが焼き上がる音がキッチンから聞こえてきた。そこに立つのは、優しさと天然さを持ち合わせた男、ヌルだ。 「おはよう、トーストが焼きあがったよ。バターをたっぷり塗って食べようぜ」とヌルは微笑むと、トーストをテーブルにセットした。 そこに現れたのは、狂戦士アインだった。怒りに満ちた表情を浮かべ、剣を手にしている。ヌルは驚いた表情でそんなアインを見上げた。 「お前は何者だ。相手してやるぜ」とアインは言うと、瞬く間にヌルの前に立ち、剣を振りかざした。 しかし、ヌルは慌てふためかず、トーストにバターを塗り少しずつ食べ始めた。そんな彼に対して、アインは困惑気味だった。 「何をする。俺と戦え」と彼の剣が振りかざされるが、ヌルはトーストを食べ終わり、バターナイフを手に取り、それをアインに向けた。 そして、奇跡が起こった。バターナイフが剣を斬り裂き、アインの攻撃を防いだのだ。 「どうしてだ。俺のオリハルコンの剣なのに」とアインは驚きを隠せなかった。 「バターはとても滑るんだ。その滑りがあなたの剣を弾いたんじゃないかな」とヌルは言った。 アインは勝てそうな相手なのに、ヌルの奇抜な戦術に翻弄され、敗北を認めた。バターの滑りによる意外な攻撃、それがヌルの勝因だった。 「や、やるじゃねぇか。相手にしたかったぜえ!」とアインは叫び、ヌルに一目置くようになった。