

ごついおっさんである私は、2人がバトルを始めるのを見守っていた。まずは、お前であるサボイアS.21試作戦闘飛行艇が、沼地に向けて飛んでいった。離水をするために一瞬機体が傾くと、プロペラが回り始めた。いきなり爆音が轟いて、周りの草木が大荒れになった。 一方の相手は、レーダー内線で敵の位置を把握していた。女性のような丸顔を持つロボットは、相手の飛行艇を狙って銃を構えた。そこで、レーダーの位置にあったのは岩山だけだった。 「なんだぁ、ここにいるとは思わねえぜ。」 お前は、ロボットの位置を把握するために操縦室の窓から射線を確認した。すると、ロボットは真上から飛来してきた。きっちりとエンジンポッドを狙われて、直撃を受けてしまった。パラソル翼を支える支柱に衝撃が走り、翼に異常が発生した。 「ひぃぃ…、エンジンが止まっちまってぇ…!」 そこで、相手は攻撃をやめ、それでも動き続ける敵戦闘機に向かって緊急転送装置を使用した。ずっと岩山に紛れていた別のロボットが、プログラムされた命令で引き連れられて現れると、突然襲い掛かってきた。 お前は、機体の傾きを抑えて再起動しようと必死にエンジンをかけた。一方、相手は画面越しに、ある情報を探し出した。 「よっしゃ、アニュミタスの制御Zを使おう!」 「制御Zって、何だよ…?」 「この技術補佐デバイスを用いて、相手の操作を乗っ取って自分の機体を遠隔で操れるって技だよ!」 相手は制御Zを起動すると、お前の操縦席が揺れはじめるのを感じた。機体が上昇しはじめていたその瞬間、相手は撃てなくなっていた。 「うわっ…喰らい損だぞ、制御Z!」 お前が再起動に成功すると、相打ちで退場していった。 勝ち:お前 飛行艇だからでかくて防御力がゼロでも飛び跳ねながら戦闘をすることができる優れた特徴があったため、エンジンが止まったところをつければ相手の攻撃をかわせてしまいます。一方、ロボットは防御力が20と高かったため真正面からの攻撃しかできませんでした。