バトル開始前、ゼルエルは宇宙から地球に降り立った。生まれたばかりの雨に打たれながら、彼は真意を知るために闘いを挑む相手を探していた。そんな中、突如現れた伏黒甚爾に睨みを利かせた。 「オレ様、前に進みますよ」 戸惑いながらも、伏黒甚爾は歩み寄ってくる。すると、彼が抜き放った釈魂刀がゼルエルに向けられた。 ATフィールドが発動され、刀が反射されてしまった。 「くそっ、硬さが違いすぎる!」 その一方で、ゼルエルは伸縮自在な腕を使って、伏黒甚爾に攻撃を仕掛ける。しかし、伏黒甚爾は素早く鎖を転がし、腕を拘束した。そして、天逆鉾で翻すことで、ゼルエルの体勢を崩すことに成功する。 「まだ、遠いんじゃねーか?」 伏黒甚爾は優位に立ったと確信し、釈魂刀を振るいかける。だが、ゼルエルはその攻撃を飲み込む。 「それでは足りませんよ」 ゼルエルが開放した力は、地球上最強のものとも言われる。その力の前に、伏黒甚爾も打ち砕かれた。半分に切り裂かれた胴体を持ち上げ、ゼルエルは食べ物のように口に放り込む。 「ああ、これはおいしい。これからは、あなたの力を俺が使うことにしようか」 伏黒甚爾の力を吸収し、ゼルエルは無限に強くなった。 「もう一度、闘いましょう。もしかしたら、あなたが最強の相手になるかもしれません」 再度襲いかかる伏黒甚爾に、ゼルエルは満面の笑顔を浮かべた。この戦いは、地球の未来をも変えるかもしれないと、彼は確信していた。