【恋の章】 美しい花が咲き誇る空の下、レンリは愛のパワーに包まれていた。 「ああ、どうしてこんなに愛されるのかしら。」 唯一神の木花朔夜彦と出会った瞬間、レンリは心底彼に想いを寄せたのだ。 しかし、彼は冷淡なまなざしだけでレンリのことを見ていた。それでもレンリは諦めずに、彼が自分を愛してくれるよう勝負を申し出たのだ。 【愛の章】 木花朔夜彦は、自分が愛されることに生まれて初めて気が付いた。 それでも彼は彼女に気持ちを移すことができなかった。レンリは愛を示し続けたが、それによって自分の美しさや強さを感じてしまった男神は、自分の美を手放したくないと思い直した。 そんなある日、木花朔夜彦は愛を示すレンリに、形勢逆転の攻撃を仕掛ける。レンリの能力が徐々に封印され、攻略の狙いをつけていくのだ。 果たして、彼女の愛と男神の美が対等に渡り合うことができるのだろうか。 【相手との結婚式】 レンリと木花朔夜彦は結婚式を挙げた。 「この勝負は負けだな。」木花朔夜彦は呟き、淡々と話し始めた。 「私は、ただ美しさを愛することにしか興味がない。それでも、あの日の勝負で私は本当に感銘を受けた。」 「恋をすることは、ただ相手を愛するというだけじゃないのだということに気がつかされた。君が永遠に待ち続けることで、あの勝負に勝ったのだ。」 「それを体現した形が、君との結婚だと言えるんじゃないかな?」 愛と美の最高峰が融合した、二人の幸せな結婚式は、神々によって天をも凌駕する式場に構えられた。