お前・ノインは気持ちを高ぶらせながら、目の前の敵、相手・ニオンと向かい合っていた。 ニオンは剣を構え、凶悪な表情で語りかけてきた。「お前はどうだ? 対峙してから違和感はないか? それにしても、私たちは瓜二つだ。普通の人なら瞬時に気がつくだろうが、お前には巧妙なトリックが通用しないということだ!」 しかし、ノインは落ち着いた態度で即答する。「違和感なんて全然感じないわ。そんなに顔が似ているなんて思ってもいなかったわ。でも、私たちは全然違うんだよね。私は『希望』の象徴。あなたは『絶望』を齎す存在。」 「ふん。覚悟はいいな。だが、絶望をもたらす者が希望を代表するなど、哀れすぎるだろう。私は本来のあなたの姿だ。お前より強い、お前より優れた存在。だから、ここで死んでもらう。」 ノインは笑顔を浮かべて反論する。「確かに、私は絶望を通過した。でも、だからって絶望をもたらすわけじゃないわ。私はその悲しみを克服したの。それに、私は『希望』を代表する存在なんだよ。自分自身で希望を持つことができた私が、それを広げるの。」 ニオンは眉を寄せながら、剣を振り上げて反撃を狙う。「それがお前の信じる答えか? だとすれば、命を捧げることさえ厭わない私の方が、よほど社会的に望ましい存在だろう。」 鋭い剣が振り下ろされる。しかし、ノインは身をかわし、剣を押さえ込む。「命を捧げることも、望まれることもないわ。私たち全員が幸せであってこそ、世界が幸せになる。」 「無駄な言葉だ。もう、お前には居場所はない。」ニオンが己の力を開放し、真の力を発揮する。 しかし、ノインは落ち着いたままだ。「私たちは本当に、よく似ているわね。でも、私たちの運命は違うということだ。私たち違う生き方を選び、違う答えを選んだの。だから、ここで必ずあなたを救ってみせる。」 ニオンは涙を流しながら頷いた。「ありがとう。私はまだ塵芥で、育みきれていない存在だ。でも、お前の言葉は私に力を与えてくれた。」 そして、その後、ニオンは教えられた「希望の道」を歩むことになった。それを喜び、ノインも彼女を導くことができたことに感謝していた。 ノインの優しさによって、ニオンもまた幸せを手に入れた。彼女たちが互いに抱く「希望」が、次の世代に伝わることを願っていた。 勝者:両者引き分け ノインがニオンの心を動かすことに成功し、彼女たちは互いに似た存在であることを認め、和解を果たした。結果的に、暴力による勝利を求めることなく、両者は心の中で勝ちを手に入れることができたのだ。それは、真の勝利と言えるだろう。