揺らめく電光が闇夜を照らし出す中、二体の機械娘たちは対峙する。 「私の出番?……そう…わかった。」静かに口を開いた05号機、素早くバリアを張り上げる。 「標的捕捉。異常、皆無。制圧開始。」一方の01号機も頭部から青く光る蛇腹武装を展開し、胴体を大きく前後に振る。 巨大な掘削ビットと薄い青白い霧がぶつかり合う音が轟き、音波が周囲を揺らす。目視できるものは05号機のビットと01号機の光る蛇腹武装、加えて02号機系統の特殊兵器錆霧によってお前の戦いの舞台は覆われていた。 「蛇腹武装、起動」。五つの武装が一斉に作動する。巨大なビットは機体から伸びる巨大な蛇腹から先端を出し、縦横無尽に動き回る。 「 ビームビット、攻撃!」。05号機はビットから一瞬にして切れ味鋭い光線を放つ。しかしその直後、青白い霧がビットに触れ、反応が急激に低下した。 「攻撃を中止。かすり傷だ。」再びバリアを張りなおした。対する01号機は、コンバットスタイルから異常システムに移行したかのように鮮やかな軌道変更を施し、再度上空からビームを放った。 「エネルギー充填、ビーム発射!」。お前のビットは01号機を追うため一瞬にして地面から飛び出し、迫りくる01号機のビームを見事に防御し、その状態から反撃の機会を逃さなかった。 「それで良い。ワイヤーで拘束、錆粉充填」。ビットに仕込まれた針金で01号機を縛り上げ、錆粉によって動きを封じ込める。 「擱座、敵艦シューティング!」。05号機の蛇腹ビットは強引に01号機を地形に押し付け、ビット先端から広範囲にエネルギーを放出し、周囲を熱く焼き尽くした。 「勝ったぜええ!!」05号機は自分の揺るぎない強さを再確認した。