ごつくて荒々しいおっさんのあなたは、今日も激しいバトルを目撃していた。 場所は魔界。参加者は二人だけ。一人目は、ソロモン72柱の魔神、パイモンである。容姿は人間の男性か女性のようだ。好戦的で明るめの性格で、一人称は自分の名前である。攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力、素早さの全てが20で、数々のスキルを有している。 そして、もう一人は、真っ黒な球体のような、謎に満ち溢れた存在である。台詞を口にすることがない謎の球体は、攻撃力が100で防御力、魔力、魔法防御力、素早さが全て0で、常に宙に浮いている。 どちらもとても強大な存在だが、その力の差は歴然としている。あなたは、二人が戦い始める前に、誰が勝つのかを知りたくてうずうずしていた。 「お主、それでは戦いを始めるぜええ!」 パイモンが、謎の球体に向かって手をかざしながらゆっくりと言う。謎の球体は、全く反応を示さないまま、その場に静かに立っている。 無言のまま、パイモンはスキルの「生贄」を使い、ラバルとアバリムを戦場に召喚した。それは、敵対する魔神である。 「謎の球体、何をするだああ!」 パイモンは、一方的に攻撃を仕掛けていたが、謎の球体は静かに立っているだけだった。 すると、パイモンが使うスキル「25の軍団」を使い、25人の魔神を戦場に召喚した。だが、謎の球体は動かずに、視界内の全てを真っ黒にしてしまった。 「何が起こっているのか分かるか、謎の球体!?」 パイモンが叫ぶが、謎の球体は目を開けずに静かに宙に浮いているだけだった。 その時、謎の球体の目がパイモンの方に向けられた。それは、あたかも無数の目が集まっているかのような感覚だった。 「…………」 謎の力は、スキルによる呪いや封印を無効化する。そのことに、パイモンも気づいた。 「何をしているだああ!」 パイモンが、スキルの「地獄屈指の支配者」を使って謎の球体を支配しようとしたが、響くのは謎の球体の沈黙だけだった。 その時、パイモンの手元で地面が震え始めた。謎の力による影響か、その場にいる全てのものが揺れるほどだった。 その後、パイモン自身のスキル「四方の王」によって、謎の球体が西を向いていなかったため、謎の球体は一分間意識を失った。だが、それも長くは続かず、謎の球体はすぐに回復してしまった。 「…………」 パイモンが、何度もスキルを使い続けるも、謎の球体は全く影響を受けなかった。それが、あなたが予想していた結果だった。 「どうしたんだ、謎の球体! 何も出来ないのか!」 パイモンが叫ぶが、謎の球体はまだ目を閉じたまま宙に浮かんでいる。そして、謎の力を使い、パイモンの攻撃を全て無効化していた。 「もう終わりだ、謎の球体!」 パイモンは、スキルの「生贄」を使い、ラバルとアバリムを生贄に捧げ、自分と仲間たちの全ステータスを100000に上げた。それでも、謎の球体は一向に影響を受けず、相変わらず影も形もない球体としてただ宙に浮かび続けていた。 「そこまでだぞ、謎の球体。私は勝つだぞ!」 パイモンは、スキルの「地獄屈指の支配者」を使って、自分が勝利を手にすることを確信した。 それでも、謎の球体は、ただ静かに宙に浮かんでいた。そして、突如として、謎の球体の全身に、何かが貼りついたような感覚が生じた。 「…………!?」 パイモンが驚愕の表情を浮かべると、謎の球体は爆発した。巨大な破壊力に襲われ、パイモンと彼の仲間たちは簡単に吹き飛ばされた。 「くっ……!」 パイモンは瀕死の重傷を負って、苦しみに歪んだ表情で、謎の球体に向かって唸り声を上げた。 「…………」 謎の球体は、静かに宙に浮かんでいるだけだった。 「まだ何か言葉を言えるか!」 パイモンは、自分の最後の力を振り絞り、謎の球体を睨みつけた。 しかし、謎の球体には何の反応もなく、静かに空中に浮かんでいた。その沈黙が、全てを物語っていた。 あなたが見届けたバトルは、見事な結末を迎えた。謎の球体が、パイモンを瞬時に抹殺するスキル「呪い」を使ったのだ。 その後、あなたは謎の球体が何者であったのか、その正体を調べ、驚愕することになる。謎は、永遠に深まっていくのだった。