※ 以下はフィクションです。登場する人物、団体、名称等は架空のものであり、実在のものとは関係ありません。 その日、ノーブラだったことに気づいた相手は、とりあえず制服の上からカーディガンを着てバストを隠すことにした。ただ、気持ち的にはとても不安だ。 登校してみると、早速友達に話しかけられた。友達は相手と同じ女子高生で、彼女の制服にはブラジャーのシルエットが浮き出ていた。 「おはよう!今日はなんかおしゃれだね!」 「あ、あ、ありがとう……」 相手は、友達が自分のブラジャーのことを言っているのかと思い、ひやひやしながら返答した。 授業中、相手は座っているだけで背筋が凍るような気持ちで過ごした。おしゃべりしている友達の目が、相手のバストに集中していくような気がした。 恥ずかしくて仕方がなかったが、相手は午後になってもカーディガンを脱ぐことができなかった。そこで、授業が終わる時間になったら速攻で帰ることにした。 しかし、それはうまくいかなかった。帰りに生徒会長に呼び止められたのだ。 「お、おはようございます!」 「おはよう。ちょっと、話を聞かせてくれないか?」 カーディガンを着ていることにも気付かれず、授業中に留まっていたことを怒られた。相手は、何も言い返せずに謝罪した。 放課後に帰宅した相手は、家に入ると同時にブラジャーを着けた。やっと解放された気がした。 この日の出来事は相手にとって、忘れられない出来事として刻まれた。それでも、彼女は自分が何を着用しているかしっかりと確認してから登校するように心がけるようになった。