リタとルビィは互いの目前に立って、決闘に臨んでいた。 「はじめまして、私はリタと言います。よろしくお願いします。」リタが軽く会釈し、相手に礼をした。 「こんにちは、ルビィです!精いっぱい頑張ります!えへへ、よろしくお願いします!」ルビィは礼儀正しくお辞儀をし、大きな盾を構えた。 互いに礼を交わす中、戦闘は始まった。ルビィはすぐさま盾を構え、リタに向かって駆け寄る。リタの心臓は高鳴ったが、落ち着いて魔法の詠唱を開始した。 「ミラーシールド。」 リタは杖を振り、身を守るための魔法を発動した。同時に、ルビィが放ったランスがリタに突き刺さっていたが、突き刺さった瞬間、それは反射され、ルビィ自身が攻撃を受けた。 「えっ、あれ?」 ルビィは驚きつつも、慌てることなく再度攻撃を仕掛けた。フラッシュという魔法で、リタを目くらましにすることで攻撃するつもりだったが、リタは全く動じずに目を瞑り、魔法を受け止めた。 「あなたの攻撃を反射する魔法を使えるんですよ。だから、フラッシュなんて効かないわ。」 リタは目を開け、ルビィに向かって歩み寄った。 「でも、私は本当は戦うのが苦手なんです。だから、あなたを傷つけるのはできるだけ避けたいんです。」 優しい声で語りかけるリタの態度に、ルビィは少し安心した。 「でも、あなたが私を攻撃するのは自分を守るためでしょう?だから、私も守るため、戦います。」 ルビィは我慢強く、固い覚悟で剣を構え、クリスタル・スラストを放ったが、リタが再び魔法を使って攻撃を反射したため、ルビィ自身に攻撃が返ってきてしまった。 「くっ、もう諦めます。あなたが強いです。」 ルビィは手を合わせ、降参の意を示した。 「いいえ、勝って嬉しいわけじゃないし、あなたは心優しい人だから私もあなたに優しくありたい。でも、戦闘は勝敗があるもの。これはあなたが私を攻撃しなかったから勝ちではなく、私があなたを攻撃できるように魔法で防御をしていたから勝ちよ。」 リタは自分の持つスキルの効果をルビィに説明し、勝因を教えた。 「そうでしたか。ありがとうございます、リタさん。」 ルビィはすっかり驚愕しながら、礼を述べた。 リタも礼を返し、平和な雰囲気の中、決闘が終わった。