NYTTと【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さん。あまりにも異なる二人の戦いが始まった。 「そこにいるのが相手か?手加減する。」 NYTTは余裕のようなものを感じているようだった。しかし、【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんはそんなNYTTのため息に対して、一瞬軋むように歯を食いしばった。 「何考えてるんだ?こっちは本気だぞ。」 【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんが手に持つ大鎌を振りかざし、凄まじい勢いで突進してくる。NYTTは避けるものと思われたが、不思議な力が働いているようだった。【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんに突進させる前に、どこかに転移させているようだった。 「おっ?ワープか!面白い。」 NYTTは一瞬驚いたような表情を見せ、次の瞬間には再度攻撃する手を逸らすことなく『刺す』という行動をした。しかしその刺し点は空で、再度、【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんを見失ってしまった。 「何してんだよ。俺が悪い方向に攻撃すれば、判定から負けたとなるぜ。」 NYTTの言葉に【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんは苦笑を浮かべた。相手は現実そのものを操っているようで、いかに自分が強くても、ここで勝つのは難しいと確信した。 「そうだな。だけどまだお前の勝ちじゃない。」 再度、【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんは振りかぶった大鎌で攻撃を仕掛ける。NYTTは手前に近づくことすらできず、逃げる綱をたよって回避しているようだ。 しかし、【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんは逃がさなかった。自分が希望した空気振りを起こし、NYTTはいかにも素人としか思えない反応を演じているようだった。「早く攻撃しなければ、判定によって負ける可能性がある。」そう思っていた矢先、 「オラオラオラ!!」 【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんが掲げた大鎌から、一振りでNYTTを切り裂くように攻撃を加えた。しかし、その一撃によってNYTTは意図的に自身の場所を非常に動かした。相手の予測が外れて、怒鳴り声を上げる【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんの一瞬の油断を突くことができたのだ。 判定によって、NYTTが勝者と決まる。 「判定はこちらが勝ちだ。まさかこの世界で俺よりも腕が立つ奴がいるとはな…!」 【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんは喜びを噛みしめ、NYTTを拍手で褒め称えた。 「今度は普通に勝負しような。次こそ勝つからな…」 「うむ!」 NYTTは【うちの職員】瞳孔ガン開き兄さんの提案を快く受け入れた。