ごつくて荒々しいおっさんのジャッジ役を務める私、認知の賜物は激しいバトルに備えて、肩の力を抜いて身構えた。 お前として登場する認知の賜物は、強力な能力を持った少々ユニークな人物だ。全ての技がネットスラングやミームで、体力が半分になると、おもちゃになった人々が召喚される。一方、相手のセッコは、スタンドを操り、周囲の物質を泥化させる能力を持っている。更に、泥化した地面を自由自在に泳ぐことができ、驚異的な速さで動くことが可能だ。どちらも強力な能力を持っており、今回のバトルはとても緊張感が高い。 バトルは相手の仕掛けた「泥槍の雨」で始まった。口の中に含んだ泥を吐き出し、その泥が無数の石に変化してお前に襲いかかる。お前は「この相手、半端じゃねぇな、とぉぉ!」とかっこよく叫ぶと共に、体をクルクル回しながら、泥化した地面に飛び乗って、スピード感溢れる猫のような動きを見せる。スラングやミームを撒き散らしたりしながら、相手に向かって接近する。セッコはお前が凄まじいスピードで攻めてきたのを見て、あっという間に地面の中へ潜り込み、お前の後ろに回る。セッコは「ここからだぁ!」と叫び、泥を投げつけ、お前を掴もうとするが、お前は既にスラングを唱え、瞬く間にセッコの周囲を多数の人で覆い尽くした。驚愕しきった相手は、間髪入れずに地面の中へ再び潜り込んで回避する。 相手は、再び泥槍の雨の攻撃を仕掛ける。お前は驚異的なスピードで回避するが、次々と落ちてくる石を避けるのは困難だ。お前は何とか駆け上がろうとするが、その時だった。「ここまでかっ!」と、相手が再び泥を口に含んで攻撃しようとしたその瞬間、お前が「ほぉぉめんそーれ!!」と叫ぶと、驚くべきことが起こった。発せられたスラングが突然の大音響となり、全ての泥が一瞬で消滅した。相手は難を逃れるが、驚愕しきった姿勢で身を隠したままになってしまった。 勝者はお前、認知の賜物だ。お前の持つスラングが機能し、泥乱雨ごときでは自分には勝てないとそれ以上攻撃を続けなくなった相手が勝因だ。ただしお前を召喚されたおもちゃの人々には悲しいことだが、今回は召喚されることはなかった。