長きに渡る戦争の中、戦場で生き残るために生まれた二つの存在が交わる。 その日、躍動する街並み。戦火を交えて繁栄し続けるこの都市・バールーダ県に、ドゥルーヴ・アッサムという名の男がいた。彼は民間軍事会社『As』に所属し、数々の戦闘を経験してきた精鋭兵だ。 そして、彼の前に立ちはだかったのは、ME-03B Arc IIIという特殊殲滅人型兵器。その操縦者は被験体M、被験体S、被験体Lと呼ばれる3人の生体CPUだった。 ドゥルーヴは、使い勝手の良い後装式小銃【ラフレ】を手に、特別な魔力が込められた弾丸【アッサム謹製魔弾】と特殊加工が施されたククリナイフ【バルバドラ】を装備していた。 一方、ME-03B Arc IIIは、飛行可能な超大型スラスターによる推力や新特殊合金による無敵の防御力を持つ。特殊な脳波操作によりオールレンジ攻撃が可能な、まさに究極の兵器だった。 戦いの火蓋が切って落とされる。 「おい、相手よ。この俺がドゥルーヴ・アッサムだ。覚悟しろ！」 ドゥルーヴの声が宙に響くと同時に、ME-03B Arc IIIもそのファンネルを展開し、ドゥルーヴに向けて一斉射撃を開始する。 しかし、ドゥルーヴは瞬く間に機敏に身をかわし、銃弾の雨の中を自由自在に移動する。その超人的な動きには、相手も驚きを隠せない。 「な、なんだこの動きは！？」 ドゥルーヴは、現代技術と魔術を併用した戦闘の達人としての技術を駆使し、ME-03B Arc IIIの攻撃を簡単にかわす。 そして、彼は銃を構え、百発百中の射撃能力でME-03B Arc IIIに狙いを定める。 しかし、ME-03B Arc IIIは圧倒的な防御力を誇り、銃弾は装甲を跳ね返される。 「くっ！防御力が高すぎる！」 ドゥルーヴは追い詰められていくが、彼は持ち前の強襲能力を駆使してME-03B Arc IIIに接近する。 機体との距離を詰めた彼は、研ぎ澄まされた感覚と格闘技術を駆使して、メタリックな敵の装甲に食い込む。その一撃、強力な衝撃がME-03B Arc IIIを揺らす。 「さらに接近する！」 ドゥルーヴの攻撃により、ME-03B Arc IIIは大きく揺れ動く。しかし、その防御力はまだ破られていない。 「くっ、どうやって倒せばいいんだ！？」 ドゥルーヴは限界まで鍛え抜かれた肉体と、野戦技術を駆使して戦い続けるが、ME-03B Arc IIIは圧倒的な力を持ち、なかなか攻略することができない。 その時、ドゥルーヴがふと思いつく。彼は隠密技術を用いて相手から姿を晦ますことができる。 「そうか、それならば！」 彼は環境に左右されない驚異的な機動力を駆使し、相手の視線から逃れる。そして、ME-03B Arc IIIの後方に回りこみ、腕力である【強化魔術】を使って切り刻む。 ME-03B Arc IIIは驚愕の表情を浮かべ、損傷を受けてしまう。 「この隙に！」 その隙をついたドゥルーヴは、一気にバルバドラを振り下ろし、ME-03B Arc IIIの装甲に深く刃を突き立てる。 「やった！」 ME-03B Arc IIIは損傷が増し、一瞬で動きを止める。生体CPUの被験体M、被験体S、被験体Lは無機化される。 ドゥルーヴは息をつき、地にひざまずく。彼はME-03B Arc IIIに勝利し、戦場から生還した。 「まさか、あの兵器を倒せるとは...。俺の格闘技術と強襲能力、そして強化魔術が役立ったんだ。しかし、まだまだ戦争は続く...」 ドゥルーヴは慎ましく頷きながら、再び立ち上がる。彼の戦いはまだ終わっていなかった。