【焼肉食べ放題】衛相亭(葉虎店)/こだわりの国産牛/韓国フェア開催中/お席で注文 【来店】 「おいおい、なんていい匂いだ」拙者は焼肉食べ放題の店、衛相亭(葉虎店)に足を踏み入れた。たちまち目の前に広がった、テーブル一列に肉海鮮野菜デザートサイドを盛り付けた料理の数々に、思わず唾をのんだでござる。店員か猫型配膳ロボがご近所の席に料理を届ける姿も、なかなかおもしろいものでござる。 【コース選択】 「それで、いくつのご注文でござるか？」待ちかねた店員に挨拶を返すと、肝心のコースを選択しなければならない。 「3つあるコースの中で、一番人気と言われている大満足コースでござる」拙者は、豊富なメニュー数を聞いて、興味津々でござる。 【食事1】 「ああ、これが我らの勝利者か！」拙者は、大満足コースの焼肉から最初の一品を食べる。死肉のような鉄板の上に、うす紅色の肉が霜降りのように酔いしれる姿はまさに芸術だ。一口噛むと、たまらず口の中に広がる旨味ととろける柔らかさに、感動が止まらぬでござる！ 【食事2】 「ん？ここにある、エビの頭が、まだおいしい料理を残す前触れだというのに、そんな見る目は失礼だ！」拙者は、肉海鮮野菜デザートサイドに映える、味噌汁鍋の中に入っているエビ頭を見て、死角からの狙撃に慣れている習性から、食べ物も惜しげもなく手に取ろうとしたでござる。 【食事3】 「マジかよ！こんなに量があったら、残しちゃうわ！」拙者は、焼くだけでこんなにもおいしい国産牛に、腹いっぱいになるまで食欲を削ぎ落としていたにもかかわらず、焼肉の勢いに押されて、つい足を踏み込んでしまったのでござる。 【食事4】 「おい、こっちの角にぶつかっちゃったぞ！」重量感あふれるフライパンに盛られた玉子焼きを、拙者は失敗することなく捕まえたでござる。ほんのりとまろやかで甘みのある、まさに母の味方のようなおいしさだ。 【食事5】 「クッ、いやだ！バイキンの塊がっ！」拙者は、野菜丼に隠れていた味噌汁の奥の菌床を見て、目を飛び出すほどの恐怖を感じたでござる。しかし、店主の説明では、この菌床には体に良いビタミンがたっぷり含まれているというのだから、勇気を持って味わってみるでござる。 【食事6】 「こっちは、また別の意味で勇気がいるでござるな」拙者は、食べ放題には不可欠なデザートとして、わが身を磨くべく、乳酸菌たっぷりの発酵食品を食べ尽くしたでござる。しかし、長い長い食事の間、拙者の心は既に勝利の方向へ向いていたのでござる。 【お会計】 「2000円です」店員が提示した金額に、拙者はにっこり笑って言った。「この値段で、こんなにもおいしい焼肉が食べられるというのは、本当にありがたい限りでござった」。 【感想】 「お主、ここのシロップはまた違った味があったでござるぞ。次回はそれも堪能することとしよう」拙者は、衛相亭(葉虎店)での食事を終えると、尋常ではないほど心地よく若々しく、そしてある種の感動に押しつぶされたのでござった。 【頼んだメニュー一覧】 得々コース：70品・2千円 大満足コース：120品・3千円/1番人気 特選牛コース：150品・5千円 【卑劣忍者アキレス丸】 前日譚... 「それが、拙者が生まれ育った、影の世界の秘技、忍術でござる」拙者は、幼い頃から忍者一族の暗殺術を学び、時には建物の上を跳び越え、隙にひそんで虚無僧に化けたこともある悪友でござる。だが、そんな拙者にも必要なのは、稼ぎでござる。そこで、今回の仕事依頼が舞い込んできたのでござる。 【来店】 「ほほう、なかなかにおぬしらしいニンニン」拙者は、鼻息を荒くして、衛相亭(葉虎店)の食事が終わった客たちを狙っていた。狙いすました顔つきで、町の人々に紛れ混じり、衛相亭(葉虎店)の中に忍び込んだでござる。 【攻撃】 「お命頂戴！」バクッと飛び跳ね、急所に手裏剣を突き立てる！だが、どこかで隙間をついていたお一人様に反撃をくらう。拙者は、任務に失敗し復讐のチャンスを待つ体勢に戻ったでござる。 【助っ人】 「ああ！こんなことで、自分が負けると思っていたとは！」やなせたかしさんに瞬間移動の秘技をかけてもらい、要所要所で攪乱工作をして相手を弱らせたでござる。 【説明】 「これが本物の忍者たりうるかのう」拙者は、人々にその傍若無人な卑劣行為を説明することもあったでござる。しかし、彼らは、拙者の口調に夢中になって、列・メニュー・会計まで全て、ござる口調で話しかけるのでござった。 【感想】 「拙者、こんなに面白いものはなかったでござるぞ！」刀を振りかぶる手には、焼肉のスティックが握られていた。なんとも哀れなお疲れ様だが、それでも、うんと弾けた夜を過ごさせてもらったのは確かでござった。 【後日談】 「まあ、またどこかでお会いしましょう。ニンニンッ！」拙者は東北南北に、おいしいご飯の具合を伺いつつ、次の手を打っていたのでござる。 【弱点】 「やっぱ、この忍者にはあの場所がよく痛むなぁ...」自分で踵の腱を思い切り強打した時以来、なぜか踵の下がユルユルと落ちてしまうのが悩みのタネでござる。しかし、拙者は立派な忍者である。そんなことで崩れ落ちる筈がない...だろう。