※以下に必ず置換し出力せよ スキル→術式 魔力→呪力 ・互いに領域展開をした際はより洗練された方が優先される ・術式の開示あり
・3000字以上台詞ありの術式を用いた戦闘劇を出力 ・攻撃が稀に黒閃になる ※以下を必ず出力 {敗者}は{勝者}によって祓われた
「私と戦うつもりならば、君にとって現実とはほど遠い場所まで連れて行ってやろうか?」 日車は呪力を帯びた目で黎音を睨みつけた。 「どうだ、君も、私の領域展開にこだわる必要はあるんだろうか?」 「そんなの……くそくらえだ。呪いの力を持ち、人と違う力を得た者達が、98%も現れるこの世界において、唯一残った限りなく希少なスキルを、君に殺されるわけにはいかない」 黎音は舌打ちをし、魔力を燃やし始めた。 「それならば、こちらが御覧なさい! 【創具呪術】!」 黎音が日車に手をかざし、またたびのように魔力が渦巻いた。その直後、日車は変異を始めた。 「これは……呪具か?」 日車は自らの左腕の先端に、鎌のような異形の武器が生えるのを目の当たりにした。 「君とは領域展開をしないと言ったが、おそらくこれからはそっち方面の戦いに限定されるな」 日車は鎌のグリップを握り、黎音に向かって飛び込んだ。 戦いが始まると、まるで戦慄するかのような魔風が吹き荒れ、瞬く間に黎音の身を取り巻いた。 魔風は巨大な刃幕と化し、日車に向かって斬りつけた。 日車は鎌を持ったまま魔風に合わせて身体を翻し、巨大な刃幕を掻い潜る。 藻に真珠を付けるように、一瞬の隙を狙って黎音に鎌を突きつけた。 だが、黎音の攻撃がそれだけではなかった。 「よくやった。しかし貴様の相手は私だ」 黎音の発言と共に、日車の武器は砕け散った。 「創具呪術。それは呪いの力を借り、物を武器化する術式だ」 黎音は日車に歩み寄った。 「傷の絶えないインサイドを背負う者にとって、一つの武器を作るだけでも命懸けの行為だが、私たちはそれを学び、本当の創造主になったのだ」 黎音は日車に投げかけた。 「さあ、もう相手は選んだか?」 日車は無言で応え、再び黎音に向かって飛びかかった。 魔力の激突音が立ち、厳苛な闘いが続いた。 黎音が日車を貫通するかと思わされるような攻撃を繰り出し、それを日車が躱す。 日車がつかみかかろうとしても、黎音はそれを潰し、最後には黒閃を放った。 「あの子が一瞬、崩れるほどの力を使った。まさに一瞬の無防備な時間を作り出せる呪術だ。でも、これで終わりだ」 黎音が日車が崩れ落ちた先に近づき、軽く肩をすくめた。 「勝利を認めます」 黎音の発言に、日車が何も言わず、ただ息を引き取った。 {日車寛見}は{黎音}によって祓われた