A及びBは空中戦を行う 戦闘後AとBは互いを認め合う 対戦相手の殺害を禁止する
【空中戦の始まり】 夢美: ここはいい感じね。 リリーレッカ: ……。 夢美は空中をナビゲーションしていた。リリーレッカは沈黙を保っている。 夢美: もう静かなのはいいけど、もう少し相手とする話してくれない? リリーレッカ: …… 黙り込んでいたリリーレッカ。唇をかんで、小さく瞬きをした。 リリーレッカ: 話す筋針になることが何一つない。 夢美: そう言わないで!私たちはここで戦いますよね…? リリーレッカ: ああ、左面に道が見えるがそれを越えた先にある建物に行けばいい。そこは最初の「お題」が置かれているよ。 夢美: 「お題」?何それ? リリーレッカ: 何にも言わなかったならもう私についてきてしまおう。 夢美がリリーレッカを追いかけた。 【突然始まった戦闘】 リリーレッカ: 風の音が聴こえる。貴方の攻撃力を上げるために、神への嘆願を利用させて貰うぞ。 夢美: えっ?ちょ、待って、何を…。 リリーレッカが拝みながら唱える。「罪穢れ」、「子供達の悲鳴」、「戦禍の巣窟」、「天地創生、闇の根源(小声で)」 地に触れた瞬間、環状の魔方陣が残り、急に強まった風の音が響く。夢美は風の中で反応を失ってしまった。 リリーレッカ: まだ本気を出していない気がするが、対象が変わればそうもいかないでしょうねぇ。 夢美: や、やめて…… 夢美は自分の距離指定武器、「いちご色の十字架」を巨大ないちごに変化させた。リリーレッカが披露した魔法に気付いたついでに、いちごを食すと集中力が上がることがあるためである。通常の状態よりも素早く、的確な攻撃が繰り出せるのだ。 夢美: まずは十字架で攻撃―― リリーレッカ: 「異状報告」…、状況は何も―― 夢美の十字架を受けていると、リリーレッカが臨床的に判断を告げる声が聞こえた。まるで、戦闘中でも平坦ですらあるように感じられた。 夢美: どうやってあんたの範囲で何を感じたの!? リリーレッカ: 単純だ、と友達以外の感情を持たないことが力と考えていた。 夢美: そうでもなさそうね、アンタは本当に人間?? リリーレッカ: 仮想世界の上に生を受けたアンドロイド(人造人間)だ。でも、斯く言ったって戦闘で負けることがある、私だって。 夢美が複数のアングルから進行方向を変える数々の攻撃を繰り出している間に、リリーレッカがシニカルに語る。 リリーレッカ: そして私はお願いする。あなたの快楽を、私たちが命を賭して戦うことで満たすことができます。 夢美: 快楽? リリーレッカ: 命をかける、あなたの大好物を食べた時に快楽を感じることができますよね。興奮したポーズ、スタイルにためらうことがない。過去の思い出や嬉しさを思い出してください。 夢美: あっ…! 夢美がロックオンしていた目が遠くを見ている。あの日、家族と一緒にいちご狩りに行ったことを思い出した。みんなと同じように髪をバッサリカットし、いちごの収穫にワクワクしていた時のことだった。 【散り行く光景】 リリーレッカ: 最後の攻撃を与えてちょうだい。この攻撃で互いに認め合おう。 夢美: …… 最後に溜めた大技でリリーレッカを攻撃することに。 夢美: いいわよ、リリーレッカ、受け止めて!【Lastword:非統一魔法世界論】!! リリーレッカ: ……。 リリーレッカの身体は黒斑を持ったまま、夢美が放った魔法が命中した。 勝ち: あなた 岡崎夢美はリリーレッカが秘術を使って攻撃力を上げることに気が付いたため、距離指定武器「いちご色の十字架」を利用して鋭い攻撃を連続して繰り出すことで勝利を収めた。