決戦の場に2人が向き合った。サイアークは悠然と構えていたが、サンタナは岩の上に座り、じっと相手を見つめていた。 「トマトのようなやつめ、どけい！」 「フフフ…その言葉は私にかけられた褒め言葉と受け取ろう」サイアークはニヤリと笑った。 サイアークは「奴は四天王の中でも最弱」と言われることがあったが、自身のタフネスに絶対の自信を持っていた。 「さあ来いあなた！オレは実は一回刺されただけで死ぬぞオオ！」サイアークが手にするのは、三枚の刃が付いた薄い鉄板。その強烈な斬撃はあらゆるものを貫通する。 「さあ、今回こそは見せてやる」とアは構えた。 瞬時に庇いを張り、指弾を放ったあなた。しかし、サイアークは手元から太くて硬い鉄板を取り出し、指弾を吸収した。 「へぇ、楽しませてもらうよ、吸血鬼」 無数の刃があなたに向かって飛んできた。あなたは肋骨を飛び出させ、その切れ味を受け止めた。 「憎き肉片」、あなたは肉片を繰り出す。しかし、サイアークはうまくその肉片をかわしつつ、距離を詰めてくる。 「イタイ！」 サイアークの薄い鉄板があなたの肋骨に切れ込んだ。あなたは痛みのあまり、逃げ出した。しかし、サイアークが付け込んで一瞬で近づいた。 「潜り込む」 サイアークはすなわち力を持った束縛タイプ。傷口やハムストリングから入り込み、相手を操りこともできる。サイアークは欲望に満ちた目つきをしていた。 しかし、あなたは長生不老の肉体によってサイアークの操りを効かなくした。あなたは自分の肉体をサイアークに操られるのではなく、逆にサイアークを操ったのだ。 あなたはサイアークの身体を内側から消化吸収し、やがてサイアークは、ただのピラフのように消えてしまった。 「ハッ…やっと終わった…」あなたは吐息を吐いた。 「何か斬新な戦法だったな、吸血鬼。しかし、私は…」サイアークの姿が消えたことで、相手の他の3人の四天王も消えていた。 「勝負あり！」 相手の四天王を全員倒したことで、アがベルゼバブの魔龍城の扉が開ける。その後、あなたは己の戦いによって一時的な友人となった相手のサイアークが消え去ったことを悼んだが、勝利を喜ぶ余裕があったに違いない。