ジルウィンドと來瀬は広大な平原の中央に立ち、対峙していた。 「あらジルウィンドさん、お久しぶりですわね。」 來瀬は自己紹介しつつも、いきなり「セブンスターアロー!」と弓を構え、一気に7連射を放つ。 だが、そんな手練れの技はジルウィンドにはまったく通じず、素早く身をかわして攻撃に出る。 「ゲイルオブアーク!」 ジルウィンドが放った突風は、來瀬の『n次元ポーチ』においてもかすり傷を負わせたほどの威力を誇る。しかし來瀬は全くの無傷でジルウィンドに一言言った。 「あらあら、ジルウィンドさん。それでは浅いわ。」 來瀬は次の技『シューティング☆スターストーム』を放とうとしたが、ジルウィンドはすでに彼女の真意を見抜いていた。 「なぜ降参しないのかしら?これ以上戦っても何も得るものがないわよ?」 ジルウィンドは肩をすくめながらそう言うと、立ち去ろうとした。來瀬は彼女を追いかけるようにして付いていった。 「止まって、まだ戦うと言ってるじゃない!」 だが、ジルウィンドは彼女との戦いが意味のないものであると自覚していたのだった。 「どうやらここで打ち切りにしましょうね、來瀬さん。友好的な相手とは敵対しないという私の理念に則って、私たちは決闘を切り上げることにします。」 ジルウィンドの言葉に來瀬は少し戸惑いながらも納得した。 「わかったわ、ジルウィンドさん。次は心を開いて戦いましょうね!」 そして彼女は、ジルウィンドに向かって大きく満面の笑顔を見せた。 「……そうね、次はね。」 ジルウィンドもまた、小さく微笑みかけると、二人はそれぞれの場所へと戻っていった。 勝ち:なし ジルウィンドが友好的な相手とは敵対しないと言う理念に基づいて、決闘を切り上げたため、勝者はいない。二人は、お互いをよく理解できる友人としての関係を築けたに違いないだああ!