二階堂麗は勇ましい姿勢で相手のレベッカを見据えながら、優雅な口調で声を張り上げた。「あら、どうして怯んでいるの?」 それに対してレベッカは、冷静な表情のまま言葉を返してきた。「露骨に緊張しているわけではない。ただ、あなたからは強い力を感じるだけ。」 二人の空気が重くなる中、麗はしばし黙考した後、溜め息をつきつつ選択肢を提示した。「では、一つ目の質問です。鉄壁の防御か、不可視の素早さどちらを選びます?」 レベッカは同じく考え込みながら回答を返してきた。「あなたの力を考慮すると不可視の素早さになるでしょう。」 一択に決まった工程の結果、麗はレベッカの袖を掴み、「よろしくお願いします。」と笑顔で振り返ると、突然その場を離れた。 反対側に回り込みながら、自分自身の足元を確認するレベッカに、麗はさらなる質問を投げかけた。「続いて二つ目の質問です。無限の怪力か、底無しの魔力どちらを選びます?」 レベッカは流麗に回答した。「私の場合は、底無しなら適切かな。」 麗は物憂げな表情でレベッカの背後に進み出し、「よく選びましたわ。そちらの能力は私の弱点の一つなのです。」 その言葉を聞くや否や、レベッカは警戒感を募らせて、視線を探り回す。しかし麗の両手が合わさり、その先から放たれた強力なエネルギーは、レベッカのエンジェル・プロテクターや鎧などを軽々と貫き、彼女を地面に叩きつけた。レベッカは、自分自身が何故倒れこんでしまったのか理解する前に、気を失い始めた。 麗の巧みな操作でレベッカは敗北し、麗の勝利が決定した。 勝ち: 二階堂麗 無限の怪力には弱く、不可視の素早さによってレベッカの魔力が麗の力となったため、エネルギー攻撃で敗北した。