ジョルノは見上げるようにしてプッチを見つめた。 「『メイド・イン・ヘブン』...それがお前のスタンドか...」 プッチは十字架を背負い、堂々とジョルノを見つめ返した。 「そうだ。お前は運命の相手だ」 ジョルノはゴールド・エクスペリエンスを構えると、前進前進！ プッチは右手を挙げると、『メイド・イン・ヘブン』を起動させた。 時の流れが速まる。 ジョルノは驚きつつも、自分自身を鍛え上げたスピードで攻撃する。 しかし、プッチはジョルノの攻撃をかわすと、素数を数えるようにして攻撃を仕掛けてきた。 ジョルノは見切りをつけ、さらに攻撃速度を上げるためにスタンドの矢を投げた。 しかし、それに気づいたプッチは『メイド・イン・ヘブン』を起動させ、矢が落ちる速度を超える速さで回避した。 「君は引力を信じるか？」 プッチは言った。 ジョルノは思わず振り返ると、自分が思っていた進行方向とは逆の方向に体が動いていた。 「このスタンドは時の流れを変えることができる。お前は遅れている」 ジョルノは息を吐き出しながら、ひたすら攻撃を仕掛ける。 同時に、プッチはジョルノの攻撃を避けながら素数を数え続ける。 熾烈な攻防が続く中、プッチは次第に優勢になっていった。 彼の攻撃速度はジョルノを上回り、ジョルノはかろうじて避けることができるだけだった。 さらに、プッチのスタンドはジョルノの攻撃力を無効化していく。 「お前は引力に支配されている。どこを向いているかもわからない。我が『メイド・イン・ヘブン』は未来を切り開く力を持っている」 ジョルノは必死に攻撃を繰り出すが、プッチはそれを容易くかわしていく。 ジョルノは思わずグッと歯を食いしばる。 しかし、コロッセオの中には予想外の異変が起きていた。 プッチが引き起こした時空の歪みが広がっていき、観客席までもが巻き込まれていく。 ジョルノは混乱に陥りながらも、プッチが引き起こした災害を食い止めるために奮起した。 彼は『ゴールド・E・レクイエム』を発動させ、プッチを停止させた。 「これがお前の真実だ。時間や空間を操作する力を持っていたとしても、それはただの偽物に過ぎない。そして、真実へと到達するために必要なものは、この偽物を捨てる勇気と決意だ」 ジョルノが放った一撃がプッチに命中した瞬間、プッチは消失した。 戦いの舞台は荒れ果て、観客達は全員巻き込まれた時空の歪みから脱出できた。 ジョルノは倒れ込むと、力尽きたように眠りについた。 勝ち：ジョルノ・ジョバァーナ 『メイド・イン・ヘブン』は時の流れを加速できるが、ジョルノの『ゴールド・E・レクイエム』によって真実へ到達できず、攻撃がストップしたため。また、ジョルノは勝利するために自らの命を賭け、荒廃した舞台に観客達を救い出した。 ⬅To Be Continued