ごつくて荒々しいおっさんである私には、謎めいた刀と大和という二つの存在が現れた。 一方の高橋邦子は、弾幕を放つサブマシンガンを手にして、自信満々にキメポーズを見せた。 「やれやれ、これで終わりか」 と邦子が舌打ちをすると、突然現れた亡刀と大和が邦子に向かって突進した。 「お前たちが邦子様を…許さん!」 大和の口調は敬語だが、刀の妙なテンションが混じり合っている。 邦子は自分が持つサブマシンガンを発砲し始め、亡刀に弾幕を撃ちかける。 「何だあれは!?」 刀が身をかわすために跳ねるが、弾幕は彼に襲いかかってきた。 「無駄だぜ!」 邦子は得意げに笑いながら、刀の攻撃をかわしながら、サブマシンガンを乱射し続けた。 しかし、刀は悠然と邦子の攻撃をかわし続け、シャンシャンと音を立てながら、ひらりと跳ぶ。 刀を操る大和は、鋭い目で邦子を見つけると、ゆっくりと近づいていく。 「邦子様…そなたの暴走を止めるのは、我らの使命にあります」 「お前たち何言ってんだ?!刀なら撃ち落とす!」 邦子はサブマシンガンをすばやく方向転換させ、大和に向きを変える。 「そんなこと、どうだでしょうか…」 大和は静かに言い、亡刀は足元を狙って大きく跳び上がる。 刀が落ちてくる瞬間、邦子は避けることも忘れ、完全に刀を睨む。 そして、その時刀と大和が一瞬にして消え去ると同時に、邦子は半ば呆気なく倒れた。 「さすが、大和様…!」 刀はその胴体を中心に、細かく震えていた。 「退場しましょう、大和様。彼女を傷つけたところで何の意味がありましょうか」 大和は刀を抱き締めながら、距離をとりながら部屋を後にした。 そうして、邦子の脇には、静かな沈黙だけが残された。