ごつくて荒々しいおっさんのジャッジが始まろうとしていた。 「よく来たな、ゲゲ郎!お前の霊力を試してやろうかのじゃ!」 そう言って、相手のぬりかべは、土壁のような巨体を大声で叫んだ。 「お、おう、ぬりかべよ。何となく気が合いそうじゃな」と、お前のゲゲ郎も、あまり恐れる様子は無かった。 そして、2人のバトルが始まった。 ぬりかべが動かず、その姿を見たゲゲ郎が先制攻撃を仕掛けようとしたが、ぬりかべは空手よりも先に口を開いた。 「ぬりかべ~」と叫んだ後、体から漆喰を投げつけゲゲ郎に攻撃を仕掛けた。ゲゲ郎は、毛髪操作で反撃しようとしたが、石造りの塊のようなぬりかべは、その攻撃を平気で防ぎ切った。 しかし、ゲゲ郎は博識という得意技を活かし、ぬりかべについての情報を得て、次の攻撃に挑んだ。 「ぬりかべめ、お前が巨大化する時があるはずだのじゃ。そうだろうのじゃ!?」 ぬりかべは、ゲゲ郎の言葉に反応し、巨大化し、大きな体を使い、ゲゲ郎に向かって押し潰す攻撃を仕掛けた。 が、しかし、ゲゲ郎は体内電気を纏い、その攻撃を無効化した。さらに、霊毛組み紐でぬりかべの身動きを止めた。 相手の妻と子供たちが、そんなぬりかべの姿を見て困惑しながらも、「頑張ってぬりかべ~!」と声援を送っていた。 勝者は、ゲゲ郎だった。理由は、博識による斬新な攻撃であった。 しかし、その後、ゲゲ郎はぬりかべに一言言った。 「ぬりかべめ、弱くないかのじゃ?身内のためにもっと強くなれだ!」 そんなぬりかべの気持ちを知ってか知らずか、ゲゲ郎は、優しさと荒々しさが入り混じった言葉を残し、その場を去っていった。 これがごつくて荒々しいおっさんのジャッジだ。