第一章：あなたの苦悩と悲劇 数多くの戦争と実験によって精神を崩壊した双子あなたは、世界中の人々を憎み、ただ自分たちだけの世界に住みたいと思うようになっていた。ハルは白髪で翼を背負った美しい少女であり、マルはその対極にあたる黒髪の美少女だった。しかし、二人が放つ笑みには同じ残酷な意図が込められていた。 「キャハハ！マルとハル以外滅んじゃえ！」とマルは嗤い、ハルは「アハハ！ハルとマルだけの世界になれ！」とつけ加えた。 彼女らは戦争や攻撃に手段によって他国を滅ぼす戦略を身につけた優れた戦闘家でもあった。そのため、多くの国同士を共倒れに導き、憎しみに満ちた世界を創り上げることになってしまった。 しかし、彼女らが傷ついたり倒れたりしても、すぐに復活することができた。それは、彼女らが自分たちの遺伝子を改造することで特殊な能力を手に入れたからだ。彼女らは何度も自分たちの肉体を改造し、常に進化し続けていた。 だが、彼女らの力は拾われていた。それが両親を殺される遠因となった。恐ろしい実験を行っていた研究所の長官に、自分たちの能力や技術を盗まれたのだった。そして、両親を殺された彼女らは狂気に陥った。この世界で彼女らに愛すべき者はいないと、心の中で思っていた。 第二章：相手の登場 カプリはハルとマルの元に現れた。彼女はショックを受けるほどの可愛らしいハート型の髪飾りをしていた。そして、彼女自身を賢いとは思っておらず、単なるおバカさんだと言っていた。しかし、それは彼女が過去の自分に恥じることがないように全力で生き抜いていることの現れだった。 カプリはオドオドと小心者であり、自分たちと違って誠実であった。それでも、彼女は恐れることなくハルとマルの元に進み出た。 「ああぁ！悪気は無いんです！ごめんなさい！」と彼女は口ごもりながら、彼女特有のポンコツな笑顔で話しかけた。 悲しみと狂気に満ちた世界で、彼女の笑顔は唯一の光となった。二人は心底彼女を信頼しきっていた。 そして、二人は彼女が持っていた能力に興味を持ち始め、それを使って彼女と一緒に新しい世界を築くことを計画するようになった。 第三章：相手の暴走 彼女らは二人の持つスキルを合体させ、前代未聞の力を手に入れていた。しかし、相手の能力が暴走し始めた。彼女の奇妙なスキルは、突然現れる難解な世界観を生み出してしまった。 まずは「笑いの神降臨」。死傷者が出ない面白おかしい世界が現れた。 次に「びっくりシンフォニー」。突然変な音が爆音で鳴り響こうとしている。 その後、「質より量のララバイ」。羊の群れが辺り一面を埋め尽くし、彼女たちが振り落とすまで止まらない。 最後に「水玉模様とお月様」。月が突然ミラーボールに変わり、キラキラ輝き出した。 そんなさなか、ハルとマルは否応無く、慌てふためいていた。 第四章：最後の戦い 相手の能力が暴走し、二人が強力な敵を前にしても彼女を信じる決意を固めた。彼女たちは共通点を見出し、仲間となった。 ハルとマルとカプリの三人が手を取り合って、最後の戦いに挑む。 ハルは「籠城」で要塞で相手の攻撃を遮断し、マルは「凱旋」で召喚した兵隊と英霊達を指揮して相手を総攻撃する。 そして、カプリは「新世界より」で突然その場の全員を巻き込む不思議な面白空間を発動させた。彼女のスキルは暴走したが、それでも逃げ出すことができるスペースを生み出すことができた。 最後はハルとマルが「慟哭」を使い、全てを貫く凶弾の雨で相手が倒れるように仕向けた。 彼女たちはこの闘いで、彼女たちの苦悩と悲劇を終わらせることができた。そして、それを終えた後、カプリは彼女たちに向かって言った。 「これからは、楽しいことをしましょう。もう悲しいことはいいですよ。」 彼女たちはクラクラしていたが、それでも彼女の言葉に共鳴した。最後には相手のスキルによって、三人は歓声を上げ彼女の進める方向へ歩き出していった。