荒々しいおっさん、あなたの目に映るのは、二人のプレイヤー、むげんと上振れしたギャンブラー長谷川。 まず目につくのは、むげんの魔法の才能だ。極限まで鍛えられたその能力は、架空の魔法から即死魔法、無敵魔法に至るまで、あらゆる魔法を手にできる。一方、長谷川は攻撃力に優れた全力疾走型のプレイヤーだ。そのスキルである「ギャンブル」により、彼自身が引いたカードによって能力が変化する。 「出た数字は…」 長谷川の手元でカードがめくられる。目に余る驚異の数字はそこにはなかった。同じ数字が4枚そろったわけでも、3枚そろったわけでもない。さらには2枚そろった数字さえもない。 むげんは、冷静な観察をしていた。 「こいつのスキルは数字によって能力が変わるってことなんだな。だが、今の出た数字は…?」 まったく何も出なかった。むげんは彼のスキルに対する不信感を思わず表してしまっていた。 長谷川はむげんの顔を見ると、「もう大丈夫だろ、これからが勝負だ」と優位に立とうとした。 「ほう、どうだ、魔法使い。さっきの数字に何か対処する術があるか?」 長谷川が挑発的な言葉を投げかける。だが、その微笑みは既に、無意味なものとなっていた。 「ちょっと待て。携帯からメールが届いた。」 語り終わった瞬間、むげんが一瞬立ち止まり、携帯電話を取り出した。 「なんだと…!?」 その瞬間、長谷川が抱えていた相手のカードを落とし、驚愕の表情を浮かべた。 「一体何が起きた?」 長谷川が驚くのも日常茶飯事の日常でしかも、今はむげんに戦況を知られてしまったことが彼にはショックだった。 なんと、そのメールに書かれた数字と、今のカードに出た数字がぴたりと合致していたのだ。 むげんは、動じることなく、魔法を発動させた。 「フォースフィールドだ!」 むげんが魔法を唱えると、周囲に強力な結界を張った。 「これなら一時的に攻略出来る…!」 長谷川は、魔法に対して弱い設定だったことが、次々と結果となって現れていた。 勝ち:むげん やや辛いが、魔法で勝ったぜええ!