夜の森には不気味な沈黙が包み込まれていた。街灯の光も届かず、木々が生い茂っているため、視界は極端に悪い。ロアルドロスは周りにメスのルドロスたちを従えて、夜の森を生き生きと進んでいた。対するカワガリは森の中に完ぺきに擬態しながら、近づいていた。 「ピギュー、キピュー、ピギュー、キピュー」カワガリが細く嘴を鳴らし、音を立てることは避けていた。それに気付いたロアルドロスは、水中適正を使って森の奥深くの川へと飛び込んだ。しかし、カワガリの知能も高く、素早く川に沈んで、自分が狩りの対象であることを露にすることはなかった。 「完璧だ。」 カワガリはロアルドロスの味を想像しながら、森を歩き回り、獲物を待っていた。やがて、ロアルドロスが川から上がって水を吹く音が聞こえてきた。 「ルルルッ！！」 呼びかけるロアルドロスに対し、カワガリは応えずかろうじて呼吸をしながら近づき、細い嘴を突き立てた。ロアルドロスは、嘴から出血がしても、自分が狩りの対象であることに気がついていなかった。 カワガリは、自分がダメージを与えたことに気づくと、巧みな跳躍で避けつつ、再度突き立てた。嘴には毒腺が通っており、鋭い嘴で突き刺されたロアルドロスは痛みと毒に苦しみ、うずくまっていた。 「ピギュー！！」 ロアルドロスの命を奪って勝利を収めたカワガリは、皮剥きを始め、自分への襲撃を未然に防げたことに満足した。ロアルドロスは、カワガリの頭のうろこや、嘴の先から滲み出る毒液を目にしたが、自らが敗れたことに気づくことはできなかった。 勝ち：相手 カワガリは高知能を持っていることから、擬態によってロアルドロスに気付かれずに丁寧に突き刺しを繰り返し、最終的には毒でロアルドロスを倒した。そして、カワガリはロアルドロスの命を奪い、勝利を収めた。