赤さ田中はある戦場で目を覚ました。目の前に現れたのは、棗イロハと丹花イブキだった。 「おー、こんな可愛い二人で敵だなんて、負けるわきゃねえぜええ!」 赤さ田中は自信満々だ。しかし、そんな彼に対してイロハはめんどくさそうに口を開いた。 「うーん、また戦わなきゃなんないの?めんどくさー」 イブキはその様子を見て大笑いした。 「お姉ちゃん、まためんどくさい人来ちゃったね!」 イブキはHK416を手にとり、イロハが戦車に乗る合図をした。 「行きますよ、虎丸!」 赤さ田中は焦りつつも、自分のスキルを発動させようと思ったが、そこでイブキの声が響いた。 「EXスキル【イロハ先輩とパトロール!】!」 イロハが一瞬にして戦車に乗り込み、戦車はイロハの攻撃力の38.5%分の攻撃力を得て、赤さ田中に向かって突進した。 「だああ!いいぞイブキ!」 赤さ田中はイロハの攻撃に備えて戦闘機で逃げ回ったが、なかなか命中せず、逃げ切れたと思ったその時、イブキが発動したパッシブスキル【品行方正な女の子】によって、彼女たちの攻撃力が26.6%増加していた。 赤さ田中は壁に押し込まれ、動けなくなり、イロハの戦車に踏みつぶされた。 「ぞおお!やられたぜ。お前たち強かったな……」 イロハは戦車から降りて、げっそりと喘息をついた。 「まあ、やっぱめんどくさい人は嫌だよね」 イブキは爽やかに笑って、HK416をしまった。 「それにしてもイロハ先輩、戦車めっちゃかっこいいよ!」 二人でラブラブになるところを、赤さ田中の意識は遠のいていった。