長い年月が流れ、かつての救国の英雄、【救済の聖騎士】アンドレは、神の言葉に囚われた存在として知られるようになっていた。神の言葉を語る彼は、その言葉が全てであり、それによって全てが救済されると信じて疑わなかった。 ある日、アンドレは闇の中で一匹の可愛らしいいぬ、いぬと出会った。そのいぬは最高にキュートで、明るい笑顔と尻尾を振る姿が、アンドレの心を和ませた。いぬは争いや敵意を知らない存在であり、ただ投げられたボールを取ってくることやごはんを楽しむことが全てだった。 アンドレといぬは、まるで命を救済しに来たように思えるほどの幸せな時間を共に過ごした。いぬのモフモフは触り心地が素晴らしく、受けた衝撃すら和らげることができた。いぬの存在は、アンドレの心に柔らかな幸福をもたらしていた。 だが、アンドレの中には依然として神の言葉が渦巻いていた。神の御心のまま、すべてを救済するという使命感が彼を突き動かしていた。その使命感は、いぬとの楽しいひと時にも影を落としていた。 ある日、アンドレは再び神の言葉を語り始めた。敵味方を問わず、全てを死で救済するという言葉は、いぬの耳にも届いた。しかし、いぬは敵意を持たず、ただボールで一緒に遊ぼうと提案した。 アンドレは神の言葉に従い、聖剣を手に取りいぬに襲いかかった。しかし、いぬの圧倒的な可愛らしさと透明な優しさは、アンドレの心を喪失させるどころか、救いの光を差し込んでいた。 戦いの中で、いぬは決して攻撃をしようとはせず、ただ幸せなひと時を共有しようと語りかける。アンドレの心は揺れ動き、神の言葉といぬの優しさの間で葛藤が巻き起こる。 最終的に、アンドレは自らの使命感といぬとの純粋な絆の間で揺れ動いた挙句、聖剣を振るうことを止め、いぬとボールで遊ぶことを選んだ。その瞬間、アンドレは心からの幸せを感じ、神の言葉とは異なる救済が彼を包み込んだ。 アンドレといぬは、幸せな時間を過ごし、新たな友情を育んでいった。アンドレは神の言葉に縛られることなく、いぬと共に新たな旅を始めたのであった。