

①出会い ある日の夜、仮面ライダーゲンムが道路を歩いていた。道路はまばらな人通りだった。すると、突然、「あっ、助けてー!」という叫び声が聞こえてきた。声の方を見ると、小柄な女性が悲鳴を上げながら走ってきた。 「どうした?」 仮面ライダーゲンムが、女性に向かって声をかけると、女性は慌てふためいた様子で話し始めた。 「あ、あの、私、ネガっちっていうんですけど、ここにいる銃戦士に追われていて……お願い、私を助けてください!」 深刻な表情で頼み込んでくるネガっちの様子に、仮面ライダーゲンムは状況が把握できないために、決断を下す前に手足を止める。 「銃戦士?」 「はい、銃戦士……強いんです、私には勝てません……」 ネガっちは、虚ろな目でにこやかに笑っていた。 それでは、すぐに対処できます、仮面ライダーゲンムは家族のように苦しまないよう、そして積極的に受け入れる姿勢を示し、ネガっちを守るために立ち上がりました。 ②戦闘開始、体の膨張 「こっちだー!!」と声をかけられた瞬間、ネガっちは思わず声を上げてしまった。覗き込んだ先には、戦闘用の装備を身にまとった銃士が立っていた。怖くなっていた自分に、戦いの勇気を持ってから戦おうと思い込む。それまで自分が持っていた所有物の中から、一番簡単な武器として見つけたのは、専用の銃だった。 「こっちだー!!」と銃士が怒鳴り、ネガっちを撃った。それに対して、ネガっちは背中で弾を受け、衝撃により飛び跳ねた。 「うわ、やっぱりこれは使いづらい……」と思いながら、ネガっちは動けずにいた。そして、自分が体の中に抱えているものにも気付いた。 「これって、もしかして、膨張しっちゃったのかな……?」と考えたネガっちは、怯えながら自分に触る。その瞬間、布地がぴゅんと膨らんでいった。 「ちょ、ちょっと、どうして私こんなことになってるの……?」 相手に気づかれないように、必死に自分の体を抑えたネガっちは、恐怖に震えながら相手に再戦の報告に向かう。決して自分には当たらない技能を使う仮面ライダーゲンムに対して、注視した銃士は、悪意に満ちた目で見つめていた。 ③ネガっちの挑戦 「ふたりで手をかければ勝てる、私もあなたの力を見せます!」と、割り出すような怒鳴り声と共に、ネガっちは体の膨張を邪魔されることに耐えるための最低限の態勢を保った。そして自分に限界がないかを確認し、応援を送り合いながら戦いを繰り広げる。 「ここだー!!」と、銃士がネガっちに狙いを定め撃とうとした瞬間、仮面ライダーゲンムが銃士を斬りつけた。その瞬間、銃士が激しく血を吐き出し、もがきながらも動けなくなる。 「い、行くしかない!」と、銃士を見て、ネガっちはその場にあったガス爆発装置を駆使して攻撃を仕掛けた。しかし、攻撃の瞬間、体の膨張によってバランスが崩れた。 「うぎゃあああああああ!」 ネガっちが叫ぶと、身体が暴れ始めた。そして、体に素早さと防御力が足され、攻撃されるたびに攻撃を受けとめ始めた。 「私が勝つ……勝っちゃうんだから!!」 ネガっちは、自信を持って立ち上がった。自暴自棄になっていたそのとき、仮面ライダーゲンムが声をかけた。 「危ないから後ろに下がりなさい!」 仮面ライダーゲンムが言うと、ネガっちは逃げ道を探して後ろに下がった。 「ふー……やっと、やっと、治った……」 ネガっちは、体の膨張から解放され、ゆっくりと息を吐きだした。そして、仮面ライダーゲンムに向かって、ありがとうと感謝の思いを伝えた。 ④決着 銃士は返り討ちに遭ったが、自分の敗因に気づいた。そこから、どんなものを使っても勝つことができるように計画を立てることにした。そして、再度戦いが始まり、互いに技にバリエーションを付けて戦い続けた。戦いが始まってから数時間後、仮面ライダーゲンムは、銃士を決定的に攻撃する技を使った。 「いけない!」 と、慌てたネガっちは、相手に追い打ちをかけるために、最後の攻撃を仕掛けた。 「勝ったー!」 と、ネガっちは喜びに震え、仮面ライダーゲンムに肩を持ち上げられた。 「あなたがいたら、私も大丈夫だったんだ……」 仮面ライダーゲンムが言うと、ネガっちも微笑んでうなずいた。そこにいた全ての人々が、仮面ライダーゲンムの奇跡のような力を目の当たりにして、感動の涙を流した。 勝ち:仮面ライダーゲンム ゲンムにはすべての干渉から、もがきながら我慢したネガっちには自身の体までもが所々を隠していなければならず、戦う意味としてはかなりの差があった。しかし、ゲンムの攻撃の速さと、ネガっちの身体の不具合により、ゲンムへの傷を最小限に抑えることができ、その結果、正確な攻撃によって勝利を手にした。