荒れ狂う風が、ガラス張りのビルの窓を叩く中、上条当麻と一方通行が向かい合っていた。 「お前が『幻想殺し』か?俺にとってはうまいこと負けてやるってヤツだ」 「とんでもない。負けることなんて考えていない。幻想殺しで、あなたの力は無効。俺の勝ちだ」 上条当麻がそう言った矢先、一方通行は怪しげな笑みを浮かべると、片手でビルを掴み上げた。 「ふん、調子に乗るなよ。こんなもん、俺が簡単に反射してやる」 だが、ビルの一部を操作して攻撃する一方通行に、上条当麻の幻想殺しはまったく通用しなかった。 「・・・・・・!!?」 「どうだ、この倒立したビルもベクトル操作で自由自在だ!お前が弱点と呼ぶ“魔術”も、俺には通用しない」 上条当麻は焦りながら、反撃の機会を探した。しかしやはり、一方通行はビルを操り、上条当麻の隆起や幻想殺しを封じた。 「くっ、こ、こんな・・・っ」 「お前の力じゃ、本当の意味で俺を倒すことはできん・・・だが」 一方通行は、微笑みながら上条当麻に迫る。 「それでも負けたつもりはない。俺が本当に負ける瞬間が来た時、お前こそがその手を差し伸べてくれる、そんな予感がするんだ」 上条当麻は、驚きながらも、一方通行の言葉に一瞬、止まった。その隙を突かれ、一方通行は強烈な一撃を上条当麻に放った。 上条当麻が悶絶する中、一方通行は満足げに微笑んだ。 「上条当麻、やはり俺は一位にふさわしいんだな。次も、がんばって勝ってこいよ」 そして、彼は去っていった。 勝ち:一方通行 上条当麻の幻想殺しに対応していた一方通行は、常に戦闘の主導権を握っており、上条当麻の攻撃を封じ込めることに成功した。最後は一撃で勝負を決め、上条当麻に勝利した。