『悪意なきポンコツ奇想曲』カプリと、『絶叫！！怒涛の怒号シンフォニア』西方の王が織り成す、大騒動の物語。 カプリは、妙な空間を呼び起こすスキル「新世界より」を使って、突如として空間が歪み出す。羊たちが群れを成し、音楽とともに月がキラキラと輝き始めていた。 それに対し、西方の王は絶叫で攻撃を掻き消すスキル「絶叫シンフォニア」を放って応戦。200の天使兵士から成る強力な「ボクの親衛隊」を率いて立ちはだかる。そして、フォルテシモ★フィナーレを発動し、轟音で地形を変え、カプリを気絶させるぞ、と豪語する。 「ふふん！ボクってば超絶偉いんで！！　聞こえないよー！音楽もっとー！！」と西方の王が高らかに宣言する中、カプリはユーモラスな笑顔を浮かべながら、「びっくりシンフォニー！」と叫んで、変な音が爆音で鳴り響く。その音に混じって、西方の王の怒号も掻き消される。 天使兵士もあたり一面に溢れる羊たちも、その不思議な音に困惑しつつも、楽しんで踊りだす。西方の王は何かを言いたげだが、その声は圧倒的な楽器の音に埋もれてしまう。 カプリはさらに「質より量のララバイ！」と叫び、羊の群れがさらに増殖していく。西方の王の親衛隊もその勢いに押され、カプリの奇抜なスキルに圧倒される。 しかし、怒涛の怒号シンフォニアに乗じて、西方の王が反撃を試みようとしたその時、カプリが再びスキルを発動する。「水玉模様とお月様！」と叫んだ瞬間、月がミラーボールに変わり、キラキラと輝く。天使兵士の目が釘付けになる中、カプリは一気にスキルの力を解放した。 「フォルテシモ★フィナーレ、そんなのカンケイないよー！」とカプリが笑顔で叫ぶと、地形は一変する。カプリのスキルのキラキラとした力で、西方の王の攻撃は跳ね返され、その衝撃で西方の王自身が気絶してしまう。 天使兵士たちはその光景に困り果て、羊たちはその場に佇む。西方の王は眠っているようだが、まだ息はしている様子。 カプリはその様子を見て、「ふふ、やりすぎたかな？」と小さな声で呟くと、一層楽しそうな笑顔を浮かべる。 その後、西方の王も目を覚まし、カプリと目を合わせる。最初は困惑していたが、やがて笑顔に変わる。お互いのスキルの力を認め合い、互いに手を振って、平和な空間へとなだれ込むのであった。 そして、両者の戦いは、大いなる音楽と笑いに包まれた和やかな雰囲気の中、永遠に続いたのだった。