緊迫した空気が流れる中、地下牢の入口でレイラとナベロスが向かい合った。レイラは怒りと苦しみに満ちた瞳でナベロスを睨みつけた。 「なぜこんなところに囚人を閉じ込めるの？彼らは何も悪いことをしていないはずだ！」 ナベロスは三つの頭がそれぞれ微笑んでいるように見えた。中央の頭が優しく言葉を紡いだ。 「地下牢は罪深き者が幽閉されるべき場所よ。我々の使命はそれを守ること。汝らの侵入は許されぬ。」 レイラは悲しげな笑みを浮かべた。彼女の手にはお菓子が握られている。 「これで許可がもらえるかしら？このお菓子をあげるわ。」 ナベロスは三つの頭が一斉にお菓子に釘付けになる。3つの頭がお互いに取り合いを始め、レイラはその隙をついて地下牢に潜り込んだ。 ナベロスはすぐさま我に返り、お菓子を頬張りながら言った。 「これは……甘さが口の中に広がる！こんな素晴らしい味を久々に味わえるとは！」 囚人たちはレイラの手に導かれ、地下牢を脱出することができた。ナベロスはお菓子に夢中になり、見事に気を取られてしまったのだった。