虚無王は自身を虚無にした存在であるため、相手の膨大な魔法能力すら無に帰してしまう。氷の精霊テラも例外ではなく、自分の身体を構成する水分が虚無に帰されてしまい、全く攻撃を与えられなくなった。テラの攻撃も虚無の前に薄く無意味なものとなり、テラの瞬間移動すら虚無の中に取り込まれ、消滅した。 【氷の精霊】テラは、常に宙に浮いている、あらゆる攻撃を回避できる存在である。それに加えて、敵の氷を操る能力を封印することができ、自分の作った氷は炎では溶けないという技術を持っている。しかし、このような能力は虚無王にとって軽々しく無に帰されてしまい、存在そのものが抹消されてしまった。 虚無王の攻撃力や魔力自体は非常に低いが、自身の身体も虚無のため攻撃、エネルギー攻撃等は貫通して一切当たらないほか、相手の大きさ、能力などすべてを飲み込んで使うことができる。また、同じ効果を持った騎士を一億体まで出せるというスキルも持つ。これに加えて、虚無に対しての能力はすべてのみ込まれるため、精神的な攻撃も全て飲み込まれる。 テラの魔法攻撃は氷を操る力を持ち、空気中の水蒸気や相手の含む水分を使って大量かつ巨大な氷塊を作ることができる。氷塊屈折によって、敵がどこにいて、何をしているのかを氷の光の屈折、反射によって瞬時に分かることができる。また、タイタニックによって空間を歪めて敵のいる空間を破壊し、その空間を亜空間に沈めることができる。しかし、虚無王は自身の存在自体が虚無であり、このような攻撃力はまったく意味を持たない。 テラの敵の生命状況を最悪にする冷たい風も、虚無王にとっては無に帰されてしまう。虚無王は、能力をコピー、奪取されても実行した相手が消えるというスキルも持っており、この能力によってテラを無に帰してしまった。 「ふん、お前らの力は全て虚無と化してしまった。何者も、私には通用しないぜええ!」