戦場の中央で、糸が繋いだ希望の光、パンドラと澱み腐らせる翠衣の射手、レイラが対峙した。二人の少女の間には異なる過去と信念が渦巻いていた。 「お姉ちゃんが繋いでくれた希望、今度は私が繋ぐよ！」、パンドラは希望の力を胸に秘めていた。一方のレイラは、被験体としての過去による狂気的な妄執が心を蝕んでいた。 レイラの矢は空を駆け、パンドラを襲った。希望のギフテッド、パンドラのスキルが発動し、何度も立ち上がる。しかし、レイラの攻撃は容赦なく続く。臆病で卑怯な性質を持つ彼女の戦い方は、痛みを味わわせることを目的としていた。 「わたしは悪くない！なんでいじめるの？同じ苦痛を…」、レイラの中には深い傷と怨恨が渦巻いていた。その悲しみと絶望が彼女の矢に宿り、暴走し始める。 パンドラはパンドラの箱を駆使し、希望への布石を広げていく。姉であるアリアの思いを胸に抱き、絶望に打ち勝つ力を示す。しかし、レイラの妄執と怨恨は容易には消えることはなかった。彼女の矢は次第に悪意あるものに変わり、暴走を続けた。 「黙れ黙れ黙れ！」、レイラの心が限界を迎えた瞬間、万物を一瞬で壊死させる矢が放たれた。パンドラはその瞬間、姉の想いを力に変えて立ち向かったが、その矢は彼女の身体を貫いた。 戦いの余波が風化する中、パンドラは崩れ落ち、レイラも自らの悲痛な胸の内に涙を流していた。「わたしは悪くない…なんでいじめるの？」、その声は戦場に響き渡り、絶望と妄執が交錯する空間に刻まれた。希望と絶望、光と闇が織り成す戦いは、二つの過去と未来が交差する悲劇へと続いていった。