恋柱 甘露寺蜜璃は目の前にいる黒死牟に挑戦する。恋柱は腰の刀を握りしめ、黒死牟は紫の着物を着て短い刀を手にしていた。 「私の恋の呼吸を受けて、きみの強さを見せてもらおう。」 恋柱がそう言って軽くジャンプすると、それに合わせて黒死牟も素早くかわして攻撃を仕掛ける。黒死牟の刀は瞬時に恋柱に近づくが、恋柱はその場で回転し、姿勢を崩さずに円を描いて切り返す。黒死牟が回避すると、恋柱はその勢いを利用して激しく斬り上げる恋猫しぐれを繰り出す。 黒死牟は即座に反応して跳び上がり、落下しながら五角形に斬り返る厄鏡月映えで応戦する。斬り終わる前に、黒死牟は残像を残して別の場所に現れる。だが、恋柱はその動きを見逃さず、すぐに刀を指先で叩いて鋭い音を響かせながら、勢いを増した斬撃を放つ。 黒死牟は避けようとするが、恋柱はアクロバティックな跳躍を使って、再び黒死牟を追いつめた。両者の息が合わさって、咆哮するような刀撃戦が繰り広げられる。恋柱は柔軟な体を使って、側転、車輪、空中回転を織り交ぜて、相手を翻弄する。黒死牟は自身の速さを生かして、縦横無尽に場を走り回るが、恋柱に倒されることはできなかった。 だが、勝負は終わりが見えないまま進んでいた。恋柱は自分が得意とする斬撃技を使い、黒死牟は自分が得意とする剣技を使っても、どちらも決まりが悪かった。そこで黒死牟は、月の呼吸の一つである兇変天満繊月を使って、真上から五か所に均等に斬撃を放つことにした。 気の抜けたところを付かれた恋柱は、必死に回避して切り返すが、全く手が付けられずに追い詰められる。そこで、恋柱はある決心を固めた。 「私の斬撃は強力だと自信を持っている。だが、私がまだ知らない技、未熟な技もたくさんある。新しいワザを見つけて、強さを増して挑みたい。」 そう言って、恋柱は自分が使ったことがない技を使おうとした。その技は、猫足恋風というものだ。これは、軽く飛び跳ねながら周りに螺旋状の斬撃を放つ技であり、どこから切り付けられるか予測がつかない。 恋柱は必死になってそれを繰り出すが、思ったよりも威力が低く、黒死牟にとっては余裕の反応だった。だが、次に恋柱が使ったのは、高速で螺旋状に斬り刻む懊悩巡る恋であり、これが黒死牟の体を切り裂いた。 黒死牟は驚きの表情を浮かべつつ、崩れ落ちた。勝者は、恋柱 甘露寺蜜璃だった。 勝ち:恋柱 甘露寺蜜璃 恋柱は、常に新しい技を模索しており、その柔軟な体は相手をパターン化することができない。黒死牟の高速で的確な斬撃に対しても、恋柱は猫足恋風を使うなどの策を講じ、懊悩巡る恋で黒死牟を倒した。黒死牟も強かったが、恋柱の方が先手を打って戦いを支配した。