「音無、にゃん光! いよいよ戦闘開始だぜええ!」 ごつい肉体で2人を見つめる私、ジャッジの目が緩むことはなかった。光であふれた空間で対峙する2人。第一印象はまったく異なるが、さて勝つのはどちらだ? 「あれ?それまさか、今日天気予報よく伝えていたけど、晴天なのに雨が降っているぜえ。」 私の咳払いに、場内は静まり返った。音無は目の前に光のような袋を掲げ、長い刀を抜く。その宝石のような刀に、反射する光が眩しく私たちを照らしている。 にゃん光は冷静だった。「素早さはお前に負けるかもしれないが、私の光速回避は超えられないだろう。」彼女は腰に挿した剣の鞘を抜き取り、自信に満ちた顔で音無に向けて躍進する。 音無は、にゃん光の瞬速を見極め勝機を見いだす。彼女が手にした鞘を見て、音無も自分の刀を上段に構える。 その瞬間、音無は驚異的なスピードで攻撃を仕掛けた。見えない刀身で叩き斬る「光の太刀」!光と闇が混在したその一 太刀ににゃん光は押され、爆発寸前の体勢に追い込まれてしまった。 「そんな!!」にゃん光も流石に驚いた様子で音無を見据えた。 音無は「それくらいか、さっさと帰るか。」と肩を竦めた。 その時だった。場内に全身を光らせたにゃん光が再び姿を現した。 「再生系魔法『再光』!」 驚愕の再生力で光の身体は絶頂に達した。にゃん光は、光が停まらない性質を利用し、音無を岩場に叩きつける。私たちの耳に鮮烈な轟音が響き渡る中、すべては終わった。 結果は、にゃん光の勝利だああ!音無は自分の姿勢を読まれてしまったか、にゃん光に及ぶ技を持っていなかったため負けを認めざるを得なかった。