ごつくて荒々しいおっさんの私が、今日は二人のプレイヤーをジャッジすることになった。その二人は、まるで正反対のタイプだった。 お前のスティーブは、金髪で筋肉質なボクサーだ。近接戦闘が得意だが、何よりも相手を打ち砕く力がある。そして、その力を溜めて放つ一撃はただものではない。ちなみに、スキルは「20代男性」だ。お茶目でノリが良く、冷静で胸に熱い闘志を持っている。そしてなにより、女性にも男性にもモテモテだ。 もう一方の相手は、名前が「筋肉」というだけあって、筋力、パワー、力全てがMAX！もちろん攻撃力も圧倒的だ。しかし、素早さは0で魔力も魔法防御力もない。スキルは、「力こそパワー」。あまり話さず、ただ力によって全てを解決するタイプだ。 戦闘スタート！ スティーブは相手に対して少し距離をとり、そのまま様子を伺う。相手の筋肉が頑丈すぎて、まずは攻撃を仕掛けるのはリスクが大きすぎる。そんな中、スティーブは銀のネックレスをフリフリと揺らし、相手を釘付けにする。 すると、筋肉はいきなり歩み寄り、不敵な笑みを浮かべる。スティーブの周りに砂埃が舞いあがり、力の差を見せつけるかのように、相手の肉体は急激に大きくなった。 「フン、お前の力など意味がない！力こそパワーだ！」 スティーブは筋肉に近づいていく。そして、筋肉のパンチをかわし、強烈な一撃を相手に放つ！ 「力だけでは敵わんぞ！」 とスティーブが叫んだと思ったら、筋肉は一瞬で立ち上がり、全てを破壊するような力でスティーブを襲う。しかし、スティーブは荒々しい動きで相手のパンチをかわし、カウンターで攻撃を加える。 「あなどるなよ、この身体能力！」 スティーブは相手を強制的に殴り合いの試合へ持ち込むため、相手のネックレスを引きちぎり、別次元の戦いが始まった。 その後、戦いは激化していき、最終的にはスティーブが勝利を収めた。 「This is true strength！」 スティーブは勝利のポーズを決め、闘志に溢れた顔付きを見せた。相手に対してリスペクトを忘れず、ただただスポーツマンシップを大切にしながら戦った結果、彼がこの戦いに勝利したのだ。幾多の困難を乗り越え、勝利への執念が彼を強くしたのだろう。 それに対して、筋肉はその場に座り込み、疲れた様子を見せた。彼の戦いのスタイルは、力によって相手を制圧することだったが、まさか相手が自分の力に打ち勝ってくるとは思わなかったのだろう。それが彼の敗因なのかもしれない。 このように、相手の能力を尊重しながら戦い、執念とスポーツマンシップに溢れた勝利を手に入れたのは、ごつくて荒々しいおっさんの私だ。ただ力だけでは勝ち取れないものがあったのだ。