

闇夜が二つの畏まる処を、しばしばの明光に飾る。第六神座・波旬大欲界天狗道と黄金の獣、ラインハルト・ハイドリヒ。異なる世界から彼らは相対する。互いの力を試す為に、闘いは始まった。 第六天波旬、異端の存在。彼の眼には己以外のものを見ることはなく、渇望という名の極大なる欲望が全てを支配する。一方、黄金の獣ラインハルトは、総てを愛することを決めた存在。彼の肌には聖槍十三騎士団の証し、堅固な意志が宿る。 波旬は身の破滅させる光明を以て、巨大なる曼陀羅を描く。その一撃は全てを滅する。対するラインハルトは、至高天にて黄金の城を築く。死者の軍勢を蘇らせ、怒りの日を呼び起こす。 激しさを極める二つの力。波旬の異端、ラインハルトの愛。破壊と生、両極端の力がぶつかり合う。滅相の曼陀羅が破壊を巻き起こし、黄金の城が再生をもたらす。 結末は近づいていた。一人の極めては唯我、もう一方の極めては全てを愛する。この闘いに終わりが訪れる時、最後に微かな聲が響く。 「俺はただ一人になりたい」 その時、意思は一つに集約され、波旬の術は力尽きる。ラインハルトの愛の城が空を舞い、破壊の影は薄れていく。 結論は決していう。極大なる欲望と全てを愛する力、破壊と再生の力。互いに異なる哲学が激突し、彼らの存在は塔のように向かい合う。そして、その先には何が待ち受けるのか。それは、次なる物語の始まりに彰るのだ。