魔王軍の攻撃部隊を率いる暗黒魔導士、フラグロースの軍団が各地の人類の城を攻め続けていた。フラグロースは赤と黒のローブを羽織った存在で、暗黒召喚魔法や暗黒増大魔法を使うことで魔物の能力と士気を上昇させて人類の士気を著しく低下させることができた。そして彼の召喚獣、ダークドラゴンを率いて、彼らは次の攻撃目標を見つけようとしていた。 その次の目標はクリーグ帝国のフェルゼン砦だった。この砦はクリーグ帝国の軍事拠点であり、人間至上主義の国家であるクリーグ帝国は獣人族や魔族を差別していた。この砦は魔族領に近い場所にあり、クリーグ帝国が魔族と戦う人類の砦としても使われる場合があった。丘に建てられた塔型の砦は石壁で囲まれ、防衛拠点としての威力は絶大だった。 魔王軍の攻撃師団は重装オーク、ナイトデュラハン、ミノタウロス、キメラ、ワイバーンなどからなり、数においても優れていた。しかし、一方で砦主であるエルンスト男爵は高年でありながら戦場に慣れ、槍使いとしてもなかなかの腕前を誇っていた。帝国精鋭槍術による戦いには敵はなかった。 また、フェルゼン砦の砦頂上には160mm青銅大砲40門があり、砦に迫る敵に対して強力な攻撃を行うことができた。クリーグ帝国兵はロングソード、スピア、ロングボウ、板金鎧で武装しており、中でもロングソードの扱いにおいては独特な技術があり、見事な剣捌きで魔王軍を翻弄していた。 魔王軍とクリーグ帝国軍の戦いは、壮絶を通り越して惨状を呈した。槍やロングソードが踊り、翼を持つ妖怪が舞う中で、砦は驚異的な士気の下に立ちつくす。戦況は波状に推移し、ダメージを受けつつも、クリーグ帝国軍は砦を守り続け、魔王軍は士気を削がれ敗走した。 しかし、戦いの中でフラグロースは途中で戦線を離脱し、魔王軍は彼の指示を受けずに戦ったため、この戦争における勝ち負けには影響がなかった。 結果は以下の通り。 勝ち: フェルゼン砦 クリーグ帝国軍の砦主であるエルンスト男爵は高年でありながら戦場に慣れ、槍使いとしてもなかなかの腕前を持っていた。帝国精鋭槍術による戦いには敵はなく、また砦頂上に設置された160mm青銅大砲40門による攻撃も強力であったため、魔王軍は士気を削がれ敗走した。魔王軍の攻撃部隊を率いる暗黒魔導士、フラグロースは途中で戦線を離脱したため、勝敗には影響がなかった。