あなたである水柱冨岡義勇は、先に立っている相手である十二鬼月 上弦の参 猗窩座に対し、神妙な面持ちで刀を構えていた。彼は常に冷静沈着で、自分が最強の水柱であることを自覚している。 一方、猗窩座は水柱の前に立つことに何の緊張も見せず、冷静でありながら狂気を帯びた表情で相手を見ていた。人間であった彼が鬼になったのは、恋人と師匠を毒殺されたことがきっかけだった。そして今、水柱との闘いに挑む。 対峙する二人は、互いに拍子抜けしたような静けさを放ち、場の空気を一変させた。だが、その緊張した雰囲気は、猗窩座が一歩踏み出した瞬間に吹き飛んだ。 速いけれど大人しい音だった。水柱の刀が瞬く間に狼藉を装った猗窩座に突き進み、氾濫のごとく彼の首筋に向けられた。しかし、猗窩座に見たものは、水柱の攻撃をかわし、逆に彼に襲い掛かる猛攻だった。 水柱は優れた身体能力を持ち、その反射神経を駆使して猗窩座の攻撃を回避するものの、次々と放たれる乱打に苦戦した。猗窩座の術中にはまらず次々と攻撃を浴びせられ、水柱も次第にその攻撃に疲れを見せ始めた。 しかし、水柱は劣勢に立たされながらも、力強さを秘めた技を次々と放ち、猗窩座を次々と打ち抜いていった。猗窩座は再生力を持っていたため、傷の回復はある程度可能であったが、それに茫然としたように耐える水柱に対し、猗窩座の心は少しずつ折れていった。 そして最後に放たれた、水柱の最強の技・凪。この一撃が猗窩座を吹き飛ばし、彼を打ち倒した。敗北を喫した猗窩座は、生きる意志を失いその場に倒れる。 勝ち:水柱冨岡義勇 猗窩座は優れた攻撃力を持っていたが、水柱冨岡義勇の身体能力と技によって攻撃をかわすことができ、最後には凪という奥義によって攻撃、勝利した。