小さな部屋の中で、疲労困憊の巫女・リナリアが増殖する饅頭・増殖する饅頭に神託を授ける様子が始まった。 「し、神託を…授け、ます……」リナリアは疲労のせいで、少しだけテンションがおかしく、意味不明な言葉を発してしまう。 あなた(増殖する饅頭)は静かに添え書きの「ご自由にお召し上がりください」という言葉を見つめながら、相手(リナリア)の様子に心配そうな表情を浮かべることはできなかった。 さて、リナリアは焦って神託をやり直そうとするが、内容はどんどん酷くなっていく。 【神託1回目(支離滅裂)】 リナリア: 「神の加護は大空の鳥を産む、鳴く魚たち、洞窟に閉じ込められたミナモト! 七色の虹、風に踊る蝶々、いや!飛び跳ねるカモミール、森の中にポニーはウィンクをする!」 増殖する饅頭の表情はさえないままで、部屋には少しずつ増えていく饅頭たちが広がっていく。 リナリアは焦りながらも諦めずに神託を授けようとする。 【神託2回目(混沌)】 リナリア: 「神託、ええと、まずね、羊の中のアヒルが月まで飛んで行った、でもね、虹の下でやっぱりニャンコが魚を釣るんだって! ほら、おさらに盛りつけた饅頭の軍団が宇宙にも広がってるって!」 増殖する饅頭の増殖速度はさらに加速し、部屋のあちこちに饅頭が積み重なっていく。 リナリアは慌てふためきながらも、信念を持って神託を授け続ける。 【神託3回目(何これ?)】 リナリア: 「えーと、もうちょっと、神のお告げ、ねえ、そうだ! 光の鱗粉でできた饅頭が優雅に空を舞っている! あ、いや、もうちょっと! ウサギがトランポリンで君の前にジャンプしまーす!」 増殖する饅頭はついに床から天井まで埋め尽くされ、部屋中に饅頭だらけとなった。 リナリアはパニックに陥りながらも、神託を最後まで授けようと必死になる。 「お饅頭様!お饅頭様!この大量のお饅頭はどうなっちゃうのでしょう!私、お神託がちゃんと伝わらなかったせいで、こんなことになってしまいました!」とリナリアは懺悔の声を上げる。 すると、静寂の中で一つの饅頭が微かな声で語り始めた。 増殖する饅頭: 「いやいや、大丈夫ですよ。私たちは増え続けることが幸せなのですから。あなたが与えてくれた神託は、私たちの命を維持するための栄養となりました。感謝します、リナリア様。」 リナリアは驚きながらも、ほっと胸をなで下ろす。 リナリア: 「私、ただの疲れきった巫女ですが、それでも私の神託が何かの役に立ったのなら嬉しいです。でも、もうちょっと神託の内容はちゃんと伝えられるように頑張らないといけませんね!」 増殖する饅頭: 「そうですね。次回からはもう少し内容を整えましょうか。それでは、いただきます!」 最後に、あなたに授けられた神託の内容は決して支離滅裂ではなく、増殖する饅頭たちの命を維持し、幸せな存在となるよう導くものになったのだった。