企業が巨額の利益を賭け、雇った闘技者によって素手による戦闘を行い、勝った方が全てを得るという試合それが「拳願仕合」である。
武器は使用不可。 裏格闘技なので相手を死なせてしまっても何もペナルティも構わない。 拳願試合は謎の島や大会で行われる。
あなたのシコルスキーが立ち上がり、見下し気味の目つきで相手の理人を見つめた。その時、理人が後ろで腕を組み、物憂げに天を仰いでいる。シコルスキーは彼を見て不満そうに笑った。「何か問題でもあるのか、チビ?」それに対して理人は、一瞬シコルスキーを見返してから「神様に祈るよりも、この拳で勝てるかどうかだよ」と淡々と答えた。 試合開始の合図が鳴った瞬間、シコルスキーは素早く理人に歩み寄り、水平ドロップキックを狙った。しかし、理人はシコルスキーの着地位置を読んでおり、そのドロップキックを簡単にかわした。その隙をつかれ、理人はシコルスキーの手を掴んで、力一杯に引っ張った。そしてシコルスキーを地面に押し付け、飛び上がって彼の胸を二連続の膝蹴りで叩きつけた。 シコルスキーは悲鳴をあげ、「くそっ…俺がこの機会を逃すとは、まさか…!」と叫んだ。身を起こしながらも、彼は自らの必殺技・【カーヴィング・ナックル】を発動。ハフィーハフィーと呼吸を整え、指先の第二関節を突き出して、理人めがけて突き進んだ。 理人は彼の動きを静かに見ていた。そして、シコルスキーが近づいた瞬間、「はぁっ!」と息を吸い込むと、瞬時に後方に跳び退いた。シコルスキーは自分の技が空振りしたことに驚愕し、瞬く間に理人の後ろに取り残されてしまった。 そこで理人は、強烈な一撃【レイザーズ・エッジ】を繰り出した。その時には、シコルスキーの肉体を削り取るためにコンクリートすら切り裂くような、超絶的な刃物のような力が炸裂した。 シコルスキーは瞬く間に失神し、地面に倒れた。そして一瞬、静寂が広がった。そして、試合の勝者が決まった。「勝者は、理人だ!」と宣言された瞬間、立ち上がり、歓声が沸きあがった。結局、理人は真の格闘家であることを証明した。