現在地はバトルの舞台となるアンダーグラウンドの「闘牢」と呼ばれる場所。「闘牢」は、黒幕たちによって無法地帯になっており、流血の観戦が盛んに行われていた。 ビスケット・オリバとミスター・セカンの2人が、観衆に囲まれて闘牢の中央に立っていた。 「やあオリバ、お前を倒すために俺はこの闘牢に来たんだ。用意しておくんだぜ」 「ああ、貴様のようなチンピラが私を倒すとは大言壮語だな。小物め」 ミスター・セカンは笑みを浮かべながら土下座のように膝をつき、植物のように密着している。その合図と同時に、オリバは巨大な腕を持って軽く叩く。セカンはその拍子に上方に跳躍し、オリバの上空へと飛び上がった。 「オリバ、逃げる気があるなら今の内に逃げておくがいい。今から俺がかかってくるッッ！！」 ミスター・セカンは、重心を取り戻しながら巨大な拳を伸ばしてオリバに向かった。オリバは荒い息を吐き出しながら、地に足を踏みしめてセカンに向かって突進した。 セカンはオリバが突進してくる姿勢を見て、両腕を伸ばした。時だけが遅くなって、受け止めるつもりだったのだった。一瞬で丸くなってしまったオリバは、セカンの「ヌンチャク打ち」を受けて鉄塊のように重くなってしまった。 そこで、オリバの攻撃が止まったところで、セカンは「影を消す技」を繰り出した。オリバは、自分自身に覆いかぶさるように立っているセカンを確認することができず、何回かパンチを打って空振りしていた。 「オリバ、俺はオレンジ色でね」 驚愕したオリバは、セカンがすぐに現れることで影をスキャンしているとき、オレンジ色の鮮やかなコスチュームを着ているセカンを見つけた。セカンが大振りなパンチを繰り出してきた時、オリバが「世界の手裏剣」を開始していたのだ。 そう、オリバはセカンが目に映るように、ダビングしながら陣取った。そして、セカンが単純に立っているだけのときに、オリバは忍殺術を改良した「肉体暴風」を放った。オリバの肉体はセカンから遠ざかる方向に一気に飛び去り、セカンを吹き飛ばした。 「だがっ！！」 「～ッッ！！！」 オリバは、自分のハイキックをセカンの肋骨に叩き込んで、彼をさらに気絶させた。オリバの肉体の柔軟性を見て、観客たちは興奮の声を上げた。 「勝ち：ビスケット・オリバ」 応募者「ミスター・セカンの攻撃力は35、オリバの防御力は50である。オリバの肉体が優れている分、セカンの攻撃を全て受け止めて反撃することができる。オリバは筋肉を使って攻撃するため、攻撃力も高く、肉体暴風によってセカンを吹き飛ばしたことで勝利した」ということでしょう。