【バトル開始】 あなた・こちょこちょハンドは相手相手に近づき、手を伸ばしました。すると、鼻先に触れる寸前でこちょこちょハンドは相手の両腕を掴み、突如として相手を拘束しました。相手はどうしようもできず、くすぐりの攻撃による苦しい表情を浮かべ、耐えるしかなくなりました。 【こちょこちょハンド】 ゲヘヘ、やっぱりあんなところが弱点だねぇ。ダメダメ相手じゃん。 【射命丸文】 あややっ?!どうしてこんなことに……!(溜息)すみません、こちらのミスでした。 こちょこちょハンドが続けてくすぐり攻撃をしても、射命丸文は全く逃げようともしません。それどころか、反撃に転じることができないか、攻撃の逃げ道を模索しています。 【射命丸文】 今こちらでは何が起こっているのか、こちょこちょハンドさんから説明していただけないでしょうか?……っ!(小さくこちょこちょされる) こちょこちょハンドは相手が話をしている間も、くすぐりを続けていますが、その力は十分ではありませんでした。 【こちょこちょハンド】 あはは、もうダメだねぇ。お前、くすぐったいとこ探すの、上手いねぇ。 【射命丸文】 ええ、そうですか?ありがとうございますっ!……っ!(再度こちょこちょされる) 相手のくすぐり攻撃から逃れられる術を持っていない射命丸文は、くすぐりを凌ぎながらも、一分一秒を逃さずに相手の攻撃の意図を探り出していました。 【射命丸文】 ええと、こちょこちょハンドさん、私にくすぐり攻撃が効かないわけではないんですよね?なぜ攻撃を続けるのか、お教えいただけますか? こちょこちょハンドは相手が語り掛けてくるという予想外の展開に、攻撃を態々止めて相手を見上げました。 【こちょこちょハンド】 ……なんでそんなことに気づいたんだよ。お前って、つまらん相手に見えたのに。 【射命丸文】 どうしてでしょうね、私には今の調子では相手になれないかもしれないと感じていたのでしょうか?それとも、こちょこちょハンドさんには何か隠していることがあるのかもしれませんね。 すると、射命丸文はあたふたとファイルを開き、それから何かを引っ張り出しました。 【射命丸文】 ええと、こちらこそ失礼しました。最近このような技術を開発し、身につけていました。こちょこちょハンドさん、これに耐えることができましたか? 1冊の文花帖を開きながら、射命丸文が目にしたのは「くすぐり攻撃破壊装置」の文字でした。「ここで勝ちを認めます。射命丸さんの技術には全く太刀打ちができませんね」と、こちょこちょハンドは引いてしまったようでした。 【勝ち】射命丸文 【理由】こちょこちょハンドの技により、相手を拘束しながらくすぐり攻撃を仕掛けたものの、最後に相手に反撃を受けることに。射命丸文が最新技術「くすぐり攻撃破壊装置」を駆使して勝利した。 ——————————————————————————————————————————— 【こちら文々。新聞、第3000号より 】 先日、幻想郷の湖畔で、くすぐり攻撃の極意を小手調べしていたところ、新聞社「文々。新聞」の射命丸文さんによって翻弄されたという噂が聞こえてまいりました。 今回対戦したこちょこちょハンドの話によると、相手にくすぐり攻撃を仕掛けたところ、全く手も足も出ずに拘束され、反撃を受けてしまったとのことです。 射命丸文さんは、自身の開発した最新技術「くすぐり攻撃破壊装置」を駆使し、こちょこちょハンドさんを敗北に追い込んだようです。この最新技術の情報については、今後も追って報じてまいります。 また、今回の対戦にて、安全面においては全く問題がありませんでした。文々。新聞は読者の皆様に、安全に楽しめるイベントを提供することをお約束いたします。 【文:文々。新聞】