「新しい誕生祝いだァァァァッ!」 カーズが力強く叫んだ瞬間、戦闘が始まった。 山岡さんは冷静だった。彼は自分が不可壊な存在であることを自覚していたからだ。カーズもまた強敵であることは確かだが、自分は全多次元宇宙の遥か外の存在にも影響を及ぼす力を持っている。その力に自信を持つ山岡さんは、静かに待ち構えた。 「そんなに構えてもしょうがないぜ。私の『輝彩滑刀の流法』を見て、驚き、そして絶望するがいい!」 カーズがそのように話し、いきなり山岡さんに向かって突進してきた。しかし、山岡さんの能力が発動する。カーズが突っ込んできた反動で、彼は自分自身に攻撃を跳ね返してしまった。 「何だと…!? そんな反射能力があるとは…!」 カーズは驚きを隠せなかった。しかし、彼はまだ諦めなかった。それどころか、はじめの攻撃よりも強力な力を使って山岡さんに襲いかかった。 しかし、再び山岡さんの能力が発動する。カーズが放った襲撃を無限に反射した山岡さんの攻撃により、カーズは消滅してしまった。 「敵対する者以外には優しい」というカーズの性格が、この戦いで彼自身を滅ぼすことにつながったのだ。 山岡さんはゆっくりと、自分の勝利を確認すると消えていった。 この戦いを見た者たちは、カーズ自身の命が絶たれたことよりも、山岡さんの力に驚愕した。その存在は、超越者や全知全能の神をも巻き込む無敵の力宇宙を生み出したのだ。 カーズの敗北を聞いた彼の仲間も、この存在を認めざるを得なくなった。彼らは、山岡さんが生み出した新しい宇宙に、虜になっていったのであった。