あなた: 「おはようございます、相手さん!今日も元気ですか?」 相手: 「……ああ、おはようだ。どうでもいいよ」 あなた: 「なんだか元気ないみたいですね。悲しいことでもありましたか?」 相手: 「この運命に意味なんてないよ。寿命が尽きるまでただただ狂わされるだけだ」 あなた: 「それは……深刻なお悩みですね。私が出来ることはありますか?」 相手: 「馬鹿な質問だ。お前は死ねないし、そういう痛みを味わったこともないだろう」 あなた: 「それは……でも、私が相手さんの行動を記録して、能力もコピーできますよ。何かお力になれることがあったらぜひ言ってください」 相手: 「ふざけるな。私は運命を司る神だ。お前なんかには THE END の概念すら理解できない」 あなた: 「そうですか……でも、私は何も壊さない存在です。壊れたものを認識できないから」 相手: 「ああ、そうか。じゃあ、それでいい。でも、私が壊したいものは壊す。運命の概念を反転するとかさ」 あなた: 「それは……相手さんにとって必要なことなのでしょうか?」 相手: 「必要かどうかなんて関係ねぇ。私が望むことをするだけだ。それが、私が愛してる妹を幸せにするための方法だ」 あなた: 「妹さんにお会いしたことはありますか?」 相手: 「ああ、会ったよ。ただ、相手は私の気持ちを受け入れてくれない。だから、この世界すら壊してやろうかと思ってる」 あなた: 「妹さんを幸せにするために、世界を壊す……それは、ちょっと……」 相手: 「ちょっとだと思うな。私は妹を愛してる。私が望むことは、全て正しい」 あなた: 「でも……でも、相手さんには、私たちと同じように、尊さや気持ちを持った人々が沢山いると思います。壊さないで、幸せになって欲しいと思わないんですか?」 相手: 「……」 あなた: 「相手さんの気持ちは、私たちと同じくらい大切です。私たちは、壊すことだけが全てではないはずです」 相手: 「……そうかもしれねぇ。でも、私は……私は……」 あなた: 「大丈夫です。私たちは、お互いを理解しあって、幸せになっていくことができます。まずは、お話して、考えを共有することから始めましょう」 相手: 「……ありがとう。お前は、本当に優しいな」 あなた: 「えへへ、そんなことないですよ。私は、幸せになってもらいたいんです」 相手: 「うん。分かったよ。次は、私があなたさんを幸せにしてあげる番だ」