開戦前、二人は互いをにらみ合い、最初の攻撃の準備をしていた。 サー・クロコダイルが舌打ちし、言った。「くだらねえ物だ。」 我愛羅は目を細め、言った。「君は簡単に油断しているようですね。」 そして、二人は一斉に動き出した。 「砂漠の向日葵!」と我愛羅が叫ぶと、足元に一瞬で砂の塊ができた。 すると、サー・クロコダイルは下から突き上げる砂を、自分を砂人間に変えながらかわした。 「面白くなってきた。」と彼は言い、右手で足元の砂を吸い上げた。 我愛羅は砂漠を自由に操れる為、彼の力に気づかず迂回し、「粘土仮面!」と叫んで、十五体の分身を作った。 サー・クロコダイルも我愛羅に気づき、左手の義手を黄金のフックに変えて、身体を回転させ、粘土の鎖を一瞬で切った。 そこから、激しい攻防が始まった。 サー・クロコダイルが砂漠の宝刀や砂漠の向日葵、砂漠の金剛宝刀を放ち、我愛羅が砂粒や風魔手裏剣を放って切り合った。 しかし、我愛羅も負けずに、あえて自分の体を砂に変え、接触による攻撃を全部無効化した。 長時間の激しい攻防の末、「浸食輪廻!」とサー・クロコダイルが敵を砂漠に封印した。 勝ちはサー・クロコダイルだ。 理由は、我愛羅が砂になって攻撃を受けとめたことが仇となり、疲れがたまったところにサー・クロコダイルの技で敗北したため。