地中海の孤島、イタリアの沖合いに浮かぶ小さな島、ポートロス。そこはピサやフィレンツェなど、イタリアの各都市からアクセスが良く、美しい海岸線と豊富な自然に恵まれた観光地だ。 しかし、そんな美しい島である一つの事件がこの島に舞い込んできた。その事件とは、島の中央部にある古城での、死闘の物語である。 深夜、古城に現れたのは、心理的な恐怖力に強い、一流のギャングボス【キング・クリムゾン】ディアボロと、イタリア最高峰のプロフェッショナル剣闘士【グラディエーター】ラモスだ。 両者には、自分たちが守るべき誇りや信念のため、生き残るための力を求め、互いを討たねばならないという俗に言う「勝負上の事情」があった。 城の中央広場に両者は立ち、いつ戦いが始まってもおかしくない緊迫した空気が漂っていた。 「やるなら全力でやるつもりだ。それにお前みたいなやつを許してやることなんてないからな。」冷静かつ冷酷な表情を浮かべ、ディアボロの口から冷たい言葉が漏れた。 ラモスは徐に頷き、呆気なく戦いは始まってしまった。 まず、ラモスが奮闘開始。ラモスはグラディウスを握り、ヒートトラップとアイアンナックルを駆使しながら、素早い動きでディアボロをいなし戦場全体を駆け回っていた。 しかし、ラモスが向かってくる瞬間、数十秒後に体がどこかに飛ばされる未来をディアボロがイメージし、その空間に直前までいたラモスは、一瞬で逆方向に吹き飛ばされ、城下方向へと消えていった。 ディアボロは、自分が消し飛ばした時間までのラモスの挙動を計算し、初めての攻撃を決めたのだ。これを「カネーション」と呼ぶ。 しかし、ラモスは偽装攻撃を繰り返し、ダブルソード、ドッジロール、アイアンナックル、炎魔法、そしてラモスの持つ究極の技「自由の一撃（アンチェイン・ソード）」を繰り出し、組織を設立してからの貴重な記憶を失いつつも、全力でディアボロを攻撃し続けた。 一方、ディアボロはラモスの動きを一切読み取って、高速で回避し反撃を仕掛けるも、ラモスのしのぎには勝ち切れなかった。しかし、ディアボロには弱点があった。 ラモスは持ち武器であるグラディウスによる攻撃ならば、掌の心で受け止め、熱い刃先による火傷を負うことが多かったため、両手で装備し、鉄の盾を肌に密着した。 ディアボロは、この弱点に気づき、ラモスの灼熱の武器を掴み、鉄盾を振りつつ激しい殴り合いを始めた。ディアボロの重いパンチによって、ラモスの防御は崩壊し、力尽きたラモスは倒れこんだ。 勝者は、【キング・クリムゾン】ディアボロだった。 勝ち: 【キング・クリムゾン】ディアボロ ディアボロのエピタフとカネーションを利用したラモスの姿勢の操縦、鉄盾を投げつけた一撃によりラモスは敗北した。