「し、神託を…授け、ます……」 リナリアは手に力の籠もった文書を握りしめ、声を震わせながら相手に向かっていった。 相手は興味津々の表情でリナリアの言葉を待っている。 しかし、リナリアの疲労困憊の中神託を告げる姿勢は見方によってはとても可愛らしかった。リナリアの大きな瞳が愛らしく光り、少しもじもじしている姿に心打たれる。 リナリアはパニックになりながらも神託を始める。 【神託1回目(支離滅裂)】 「良パーイ!イルーム音楽とジャンボ尾崎が…ハットリくん現象を興味ないわほーって言ってたのね!でもループをかちぬくぞ!って、ね!」 相手は困惑しながらもリナリアを支えようと頷いた。 しかし、リナリアは焦っていて内容がどんどん酷くなっていく。 【神託2回目(混沌)】 「(うわ。やめてね。どこいくねーん)ふざけるミ!このやろう!ど、どこがだあッ!?もうめんどうみきれよう!」 言葉が次々に飛び交い、まとまりもなくなっていく。 リナリアは自分の失敗に気付き、悔しさと焦りで顔が赤くなっていく。 最後にリナリアはなんとか神託を授けようと必死になる。 【神託3回目(何これ?)】 「にしきがおKGBクソミドリフワーッ!バカヤロウ逃げるぞ!ダクソして寝よさよナランチャおしまインザミラー!」 リナリアが最後に力強く言葉を紡いだ時、少しの間の沈黙が流れる。 相手はなかなか理解できない神託の内容にただただ呆然としている。 リナリアは腰を抜かしながらも、相手に向かって頭を下げた。 「ご、ごめんなさい…疲れてしまって、意味不明な神託になってしまいました…でも、どうか受け止めてください、神の言葉なのですから…」 相手はしばらく考え込んだ後、笑顔でリナリアに寄り添うように話しかけた。 「リナリア、君のがんばりはわかるよ。うまく伝わらなかったかもしれないけど、私は大切にしまっておくからね。ありがとう」 リナリアは安心した表情で相手に微笑むと、疲れきった身体を預けてゆっくりと眠りについた。 【神託の内容】 「良パーイ!イルーム音楽とジャンボ尾崎が…ハットリくん現象を興味ないわほーって言ってたのね!でもループをかちぬくぞ!って、ね!(うわ。やめてね。どこいくねーん)ふざけるミ!このやろう!ど、どこがだあッ!?もうめんどうみきれよう!にしきがおKGBクソミドリフワーッ!バカヤロウ逃げるぞ!ダクソして寝よさよナランチャおしまインザミラー!」 相手は微笑みながらリナリアの寝顔を見守り、彼女が疲れを癒すべく静かに休息を取れるように心から願った。