マイケル・ジャクソンは、ワイとのバトルに挑むためにステージに上がった。ワイは、その姿を見て大声で叫んだ。 「ワイやで!ワイが勝つんやで!」 マイケルは、黙ってミュージックスタートを合図にダンスを始めた。 無邪気に回転しながら、ワイの攻撃をかわすマイケル。ワイは、自信満々に言った。 「どうしたんや?ワイが動くから、逃げるんやろ?」 しかし、マイケルは動じることなく踊り続けた。そして、ワイの攻撃力に備えて手からキラキラした光を放った。 それを見たワイは、驚きの表情を浮かべながら言った。 「おっしゃ!ワイが感動したで!ちゅうことは、負けたんか?」 突然の展開に唖然とするワイ。その隙にマイケルは、彼の背後に回り込んでいた。 「ポゥ!!」 そして、マイケルは軽々とワイを抱き上げたのだ。 「ぐ、ぐりた・・それにしてもキレイや・・・」 自己主張の激しいワイも、見惚れるほどのダンスに圧倒されていた。そんな中マイケルの踊りが高まり、手を握りしめる。 「ポォォォ−ゥ!!」 その圧倒的な攻撃力が、ワイの防御力を崩壊させたのだ。結果、マイケル・ジャクソンの完勝に終わったのである。 「相手自己主張、スキル自己主張、素早さ自己主張と意地でも自己主張するゆえに、ワイの自己主張が消えた!ぜええ!!」 ワイは、涙目でこう叫んだ。マイケルは、かつてない輝きを放っていた。 「そうだな、君が自己主張しなければ、素敵な人物になれるのに。でも、今回は君が負けたんだ。天才の踊りに負けながらも、君は最高の壁を作ってくれた。頑張れよ、君の好きなところに入ってあげるぞおお!」 そう言って舞い上がるマイケル。ワイも、これからのバトルで自分なりの成長を目指した。