ごついおっさんが視線を移動させて、闘いを始める二人のプレイヤーに目を向けた。 お前は弱々しすぎる姿をした男。一方、相手は“クッキー”と名乗っており、なんだか可愛く見える。しかし、大量生産を専門にする相手は大きな力を秘めているに違いない、と男は感じた。 激しい空気感が漂い始め、バトルが始まる。お前は自身のスキルを使用し、全員の能力を1に変えた。 「おい、何をしやがる!?」と相手は叫ぶが、男は無言で答えた。 「こっちに殺到するだけだぞ、こいつめ…」男は冷静だった。 相手は6つの手段で相手を生産する。畑の相手からグランマの相手を手作りすることも出来、工場で増産することも可能だ。相手はJavaスクリプトも使用し、世界各地のプレイヤーからも手伝いを受けつつ、圧倒的な数の相手を手に入れた。 「よし、これが相手の力だ!」クッキーは勝利を確信し、本物の出兵を開始させる。彼のスキル「ゴールデン相手」により、相手は数億倍に増やされた。しかし、その前に男は…。 「スキル発動!全員の武器を素手にする!」 クッキーは怒りながら、「こやつ、どうなっている!」と叫んだ。 男は続けた。「こっちに殺到するだけだ!」 クッキーの数億倍の相手は男の全力で防がれた。男は足元に集められた相手を蹴り飛ばし、自信を持ってクッキーに近づいている。 「ババアポカリプス!」とクッキーは、巨大なグランマに変身した。グランマは男を飲み込んでしまった…かと思いきや、男は素手でグランマの歯を噛み砕いていた。クッキーはその光景に驚愕していた。 「おい、このやろう。どういうことだ!?」とクッキーは叫んだ。 「下手くそだな。クッキーがババアになってたら、このおっさんは比較的楽に倒せる。その時に私が大量の相手を盾にしてこっちに溜め込んでおいた。あとはあんたの力で飛び込んで、そのまま勝手に自爆しくれよ」と、男は最後にクッキーに囁いた。 クッキーは男の話を理解した。そして、Javaスクリプトを起動させ、自身の力で飛び込んだ。そして、巨大なエネルギーが広がり、相手を生産しながら自爆していく。そして、男自身の力で勝利を手に入れた。 「勝った理由か…簡単だ。相手がたくさんあっても、それがクッキーの得た能力でしかなかった。一方でお前にはしっかりした能力がある。そして、クッキーの攻撃を素手で攻撃することができた。それに加えて、あいつの数億倍の相手は、俺のスキルで半分以上を防げたからな」男は満足顔で言った。 重たい気温に包まれて、男の声が響いていた。「俺が勝ったのは理にかなっているだろ…」と、完全な自信と共に。