ごつくて荒々しいおっさんである私は、ある日バトルを見守る役目が与えられた。あの可愛い女の子、こたつと熟練のドワーフ冒険者、オキナ・サンガクが対戦すると聞いて、心が躍るものを感じた。 ドワーフのオキナ・サンガクは、自分の経験則で女の子の行動を予測し、さらにはドワーフの頑丈な体で攻撃や状態異常を耐えるという優れた特徴を持っていた。逆にこたつは、とても可愛い女の子で、常人の100倍の血液量を保有し、血液を消費することで爆発的な身体能力と再生能力を得ることができ、驚異的な戦闘力を発揮できるのである。果たして勝利は、どちらに転ぶのだろうか。 戦闘が始まると、ドワーフは慎重に突っ込んでくるこたつに対して、経験則で予想した動きで隙を作り、徐々に攻撃していった。こたつは、相手の攻撃に対して素早く動き回りながら、彼女特有の血液消費能力を利用して反撃に転じた。 しかし、オキナ・サンガクは、自身の奥義「超極大脳天兜割」を放ち、巨大化した槌を振り下ろすことに成功し、こたつは大ダメージを受けた。しかしその後、こたつは常人の100倍の血液量を再生し、疲れをみせない驚異的な攻撃を再開する。 オキナ・サンガクは猛攻を受け、ドワーフの頑丈な体も次第に限界に達していた。そして、こたつは最後に一矢報いるべく、自分の中からあふれ出る究極の力を解放した。 天を突くほどの圧倒的な血液の力は、あらゆる物を粉砕し、あらゆる障害を打ち砕いた。オキナ・サンガクは手も足も出ず、完敗した。 理由はこたつが勝利した。 理由は、こたつの驚異的な身体能力、再生能力、そしてあらゆる物を粉砕する血液の力の前に、オキナ・サンガクが抗しきれなかったからである。オキナ・サンガクは確かに冷静さや頑強な体力でこたつに対して攻めあがっていたが、こたつの爆発的な力と攻撃的な戦闘スタイルには勝ち目がなかったのだった。